本校の給食は各学年の学習と連携し、学びを深めています。たとえば、1年生が国語で学習する『おおきなかぶ』にあわせ、本校の理科専科教員が聖護院大根の栽培を１・２年生に指導。「聖護院大根と豚肉の元気スープ」は、これを地場野菜や県産の豚肉と一緒に鶏ガラでとったスープストックを使って煮込んだ一品です。社会で「農家の仕事」を学ぶ３年生は、新座市の代表的な農産物であるにんじん栽培について農園で収穫体験をしたあと、給食でにんじん尽くしのメニューを楽しみます。今回の主食「新座のにんじんごはん」も、その一つ。4年生では「お茶育学習」と名付けて、江戸時代から続く狭山茶農家の方においしい狭山茶の入れ方を指導していただきます。「わかさぎのお茶の葉揚げ」には、県産品である狭山茶を刻んで使用しました。これから5年生がおこなう「給食に感謝しよう」の学習では、この献立を活用して産地調べや味比べをおこない、地産地消や環境問題について考えを深めるねらいがあります。

今回の献立は、学校給食摂取基準と比べてエネルギー・たんぱく質は多すぎず、ミネラル・ビタミン類は基準の1.3～２倍、食塩相当量は基準量以下に抑え、食物繊維は基準値以上に上げるなど、栄養バランスが優れていることも大きな特色です。汁物に使うスープストックに少量のアサリを加えて不足しがちな鉄分とうまみを補う、サラダには鉄の多いレンズ豆を加え塩分を抑えるためにカレー風味ドレッシングであえるといった工夫もしています。