西日本最高峰の石鎚山を背に、自然豊かな瀬戸内海に面した西条市は、名水百選に選ばれた自噴水「うちぬき」が市内各所に湧き出る“水の都”です。また、生産量日本一のはだか麦・あたご柿・春の七草のほか、県下一の収穫量を誇る米・ほうれんそう・きゅうり・アスパラガスなど、豊富な農作物を供給する生産都市でもあります。地場食材にふれる機会を増やすため、本校では「西条産を食べよう」の日を月に一度設け、地元の農作物を活用した献立をはじめ、郷土料理や行事食も積極的に取り入れています。

今回は食品ロスをテーマにした学習教材として、食材を無駄なく利用した「食材食べきり給食」を考えました。主菜は余ったごはんと残りもの野菜で作る『愛媛の食べきりレシピ「ごはんバーグ」』。愛媛県が昨年おこなった『愛顔(えがお)の食べきりアイデアレシピ』で優秀アイデア賞に輝いたレシピを給食用にアレンジしました。「使いきりきんぴらごぼう」には、皮つきごぼうと「根菜ほっこりみそ汁」に入れただいこんやにんじんの皮を使用。だし煮干しでつくだ煮も作りました。みそ汁に使うみそは、5 年生が総合的な学習の時間に仕込んだ手作りみそです。主食は西条産のはだか麦を混ぜた「はだか麦つぶ入りごはん」。デザートは愛媛のみかんです。

この給食にあわせ、食品ロス削減や「食材食べきり給食」に関する掲示や給食放送を実施。 6年生は食育の時間に「食料自給率と食品ロス」について学び、理解を深めました。