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14th contest 第14回大会について

長島美保子先生の講評

〔講評〕

応募献立1447校の中から決勝大会に歩を進められ、さらに食育授業コンテストおよび優勝・準優勝に続くたくさんの栄えある賞を得られたみなさま、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。日頃の力を存分に出し切って臨んでいただきましたことに心からの敬意を表するとともに、ご健闘をたたえたいと思います。
昨日の食育授業コンテストですが、工夫を凝らした力を込めた教材作成を持って魅力的な食育が展開されていました。みなさまの素晴らしい力を実感しました。一転、審査の過程で議論をしたことがあります。かぎられた時間の、特に短時間での指導だからこそ、その時間に子供たちになにを伝えるかということです。地場産の食材の紹介に終始することなく、献立を活用し、食育の視点を踏まえた方向で取り組むべきとの意見が審査員から多数出され、今後の課題となりました。
本大会の調理コンテストは、昨年8月に改訂された「学校給食摂取基準」を踏まえた献立を応募するという決まりになっておりました。特に塩分の摂取量の基準が下げられ、現場でも苦慮されていることと思います。本年の応募数が昨年よりも少し減ったのは、このハードルが高かったことも一つの原因ではと感じています。しかしながら、みなさんの献立は、食材の味、だし、かんきつ類を活用した調味など、さまざまな工夫が凝らされ、おいしく食べられるよう考えられたものでした。
 また今回、WEBを用いた応募としては二年目となりました。大半の応募がWEB経由で、審査過程で大変合理的でした。また、WEBをうまく使うことでデータベースの活用も広がり、研究課題も見つけやすくなりました。
 一次審査は女子栄養大学を会場として、栄養士を目指す学生の力も借りながら行いました。文部科学省の定めた学校給食摂取基準を遵守し、次の点を重視しました。
・学校給食として実施したもの
・学校給食摂取基準に基づいているもの
・栄養量や分量が適切なもの
・地場産物を活用しその特色を生かしたもの
このような観点で審査を進めました。
一次審査は応募総数の約15パーセントを通過校にすることとしておりましたが、19パーセント弱の271施設が通過しました。厳しいハードルはありましたが、献立に向き合うみなさんのレベルが上がっていることがうかがえました。
二次審査では都道府県代表を決定しました。都道府県により応募数に差がありましたが、60件以上の応募数では2校、100件以上では3校を選び、合計54校が二次審査を通過しました。
本年度は、応募数が1~2校でありそれが審査水準を満たしていない献立であった場合は都道府県代表該当なしとしました。今後多数の応募を期待したいと思います。
三次審査は全国6ブロックから4施設の24校を選びました。子供が喜び郷土愛を育む献立、食育の教材的価値、地場産物の活用、おいしさを感じる献立など、具体的な審査基準に沿って行いました。3~4次審査は優劣つけがたい献立が残っており、ここからさらに決勝戦に出場する12施設に絞るのは、困難を極めました。
総評として、審査のプロセスの中で年々進化している学校給食のレベルを実感しました。 本日の決勝大会では、1~4次審査までをくぐって勝ち残られた皆さんですから、さらに苦しい審査となりました。
いずれのチームも特色ある自慢の地場産物がたくさん使われており、届けてくださる農家のみなさんの苦労や思いをしっかり盛り込んで、まさに学校の食育の生きた教材として子どもたちに地域学習や郷土愛、食文化を伝えておられました。
また、いつもとは勝手の違うせまいスペースにもかかわらず、チームワークよく、衛生管理に配慮しつつ作業が進められていました。 厳しい戦い本当にお疲れさまでした。また多くの感動をありがとうございました。
みなさまの帰りを、子どもたちはじめ保護者、同僚のみなさま、先生方、地域のみなさま、そしてご家族など、多くの方が待っておられると思います。どうかお帰りになって、喜びを分かち合ってください。
終わりに、この大会を支えてくださいました協賛各社、団体のみなさまにお礼を申し上げまして、講評の締めくくりといたします。ありがとうございました。

審査副委員長
公益社団法人
全国学校栄養士協議会
会長 長島美保子

食育推進のために活動を発展させます

閉会挨拶は馬場錬成・21世紀構想研究会理事長

兵庫県代表が昨年に引き続いて優勝しました。2年連続で同じ県代表が優勝したのは史上初です。昨年も今年も、女性の学校栄養士と男性の調理員というペアの優勝であり、これも史上初として優勝に華を添えました。

惜しくも優勝・準優勝・特別賞などを逸した代表も紙一重の差であり、全国1447応募の中の頂点に位置する12代表です。郷土に帰ったら胸を張って全力で闘ったことを報告してください。

私たちは学校給食の調理コンテストだけをやっているのではなく、食育全般の推進のために取り組んでおります。今年も3月にはプレスセンタービルで食育シンポジウムを6月には日本食育学会での研究成果の発表、8月の夏休みには東京・渋谷区でワークショップを開催しました。また8月には福井県の学校給食コンテストに審査委員として招かれ、10月には台湾の学校給食コンテストに国際審査委員として招かれて国際交流にも発展させています。

また昨年からWeb上からの応募方法も採用しましたが、今年は93%の応募者がWebからの応募となり、基本データはすべてデータベースとして蓄積し、食育活動のデータ分析を行い学会発表にもつながっております。

このように活動を発展させているのは、多くの企業、団体、行政関係者からのご支援があって始めてできることであり、この場を借りて感謝の気持ちを伝えこれからもサポートをいただきたくお願いして第14回全国学校給食甲子園を閉幕と致します。

ありがとうございました。

特定非営利活動法人
21世紀構想研究会
理事長 馬場 錬成