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- 2019年 第14回大会
- 決勝レポート
兵庫県が大会史上初の2年連続の栄冠
奈良県代表が準優勝2回目で涙をのむ
第14回大会の栄冠は、兵庫県代表の頭上に輝きました。昨年に続いて2年連続の県代表優勝は、全国学校給食甲子園史上初めてです。給食センターの女性の学校栄養士と男性の調理員というペアも同じであり、学校給食の調理現場の時代を感じさせるような出来事でした。
優勝した兵庫県 丹波篠山市立西部学校給食センター
栄養教諭・田端 廣美さん(左)
調理員・出野 年紀さん
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- 子ども審査員特別賞 長野県 長谷学校給食共同調理場
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- 栄養教諭・原 真理子さん
- 調理員・中尾 志津香さん
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- 優秀賞(藤江賞) 埼玉県 草加市立西町小学校
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- 栄養教諭・今井 ゆかりさん
- 調理員・小林 ユカリさん
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- 栄養教諭・今井ゆかり先生
- 「やはり緊張しますので、ミスしないよう声を掛け合うことを決めていました。汚染区域と非汚染区域という離れた場所で役割を分担していたので、調理中はお互いの状況を把握するために積極的に情報を交換しました」
といかにも学校給食の調理現場で鍛えてきた栄養教諭のコメントでした。
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- 優秀賞(株式会社野口医学研究所賞) 岩手県 奥州市立胆沢学校給食センター
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- 学校栄養職員・菊地 万里子さん
- 調理員・堀篭 光江さん
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- 女子栄養大学特別賞 愛媛県 西条市立神拝小学校
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- 栄養教諭・神谷 智寿子さん
- 調理員・竹内 喜久枝さん
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- 21世紀構想研究会特別賞 福井県 福井大学教育学部附属特別支援学校
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- 栄養教諭・尾﨑 由美さん
- 調理員・内藤 美和さん
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「またこの場に来たいと思う大会でした。さすが予選を勝ち残ってこられたチームのみなさんは、つわものぞろいでした。自分たちがその中にいると思うと気負うところもありましたが、楽しみながら精いっぱいやれたと思います」
と全力を出し切った爽やかな表情が印象的でした。
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- 大村智特別賞 長野県 長谷学校給食共同調理場
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- 栄養教諭・原 真理子さん
- 調理員・中尾 志津香さん
2015年ノーベル生理学・医学賞受賞である大村智先生にちなんだ「大村智特別賞」の発表直後には、プレゼンターである大村先生と受賞者である長野県長谷学校給食共同調理場の選手たちのツーショットを撮るために、壇上にカメラが押し寄せました。
受賞者には副賞として、大村先生の著書『人をつくる言葉』(毎日新聞出版)と主催者である21世紀構想研究会理事長・馬場錬成先生の著書『大村智ものがたり』(毎日新聞出版)が贈られました。
また、『人をつくる言葉』の67ページに書かれている大村先生がもっとも好きな言葉「至誠惻怛(しせいそくだつ)」の直筆色紙が送られました。これは「まごころ(至誠)と、いたみ悲しむこころ(惻怛)をもって物事に取り組めば、必ず事はうまくいく」という意味で、幕末の陽明学者・山田方谷が長岡藩の河井継之助に送った中国明代の儒学者・王陽明の一説とのことでした。
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- 調理員特別賞(中野麗子賞) 長野県 長谷学校給食共同調理場
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- 調理員・中尾 志津香さん
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- 調理員・中野志津さん
- 「三つもの賞をいただけるとは思ってもいませんでした。受賞が発表されたときは本当にびっくりしました。大村智先生に御本と色紙をいただけて光栄でした」
と興奮した表情でした。
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- キッコーマン食育特別賞(食育授業最優秀賞) 兵庫県 丹波篠山市立 西部学校給食センター
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- 栄養教諭・田端 廣美さん
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- 準優勝(武蔵エンジニアリング株式会社賞) 奈良県 宇陀市立学校給食センター
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- 学校栄養職員・辰己 明子さん
- 調理員・辻 忠昭さん
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第12回大会に続いての準優勝です。あと一歩で優勝旗に届かなかった無念が表彰台に上にあがった時に見えるように感じました。
- 栄養教諭・辰巳 明子さん
- 「とってもうれしいです。センターはじめ地元の人々みんなでいただいた賞だと思います。本当にありがとうございました。」
と声を詰まらせて語ってくれました。
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- 調理員・辻忠昭さん
- 「60分という制限時間のうちに調理を終えられるように、10回以上の練習を行いました。いつも夜遅くまで給食センターのみんなが手伝ってくれました。給食センターのみんながONE TEAMになっていただいた賞だと思います。ありがとうございました」
と職場の同僚と勝ち取ったことに感謝していました。
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- 優勝(株式会社日本一賞) 兵庫県 丹波篠山市立 西部学校給食センター
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- 栄養教諭・田端 廣美さん
- 調理員・出野 年紀さん
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- 栄養教諭・田端 廣美さん
- 「丹波篠山市の給食はよくおいしいと言われるのですが、それはたくさんの食材に恵まれているからだと思います。ですが、そのたくさんの食材を使うにあたって、調理員さんたちにたくさんの苦労も苦労を掛けています。しかし、調理員さんたちも子どもたちのことを思い、毎日、調理してくれています。今日は、その日々の努力がこのような賞に繋がったと思います。給食センターの一同で取った賞だと思っています。今日は本当にありがとうございました。」
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- 調理員・出野 年紀さん
- 「みなさん、ありがとうございます。
普段から子どもたちに、安全、安心、おいしい、そして、食べてもらって子どもたちが笑顔になることを心掛けて給食を作ってまいりました。この賞は給食センター全員でいただいたものだと思っています。
それから、丹波篠山は今年、篠山市から丹波篠山市に市名変更されました。決勝に出る前に市長から、「ぜひとも優勝してこいよ!丹波篠山を売ってこい!」と言われましたので、優勝できてうれしいです!」
「普段どおりに衛生に気をつけて、普段どおりの手際で調理ができるよう心がけました。子どもたちに喜んでもらえて、とってもうれしいです」
はちきれるような笑顔で語ってくれました。