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- 2007年 第2回大会
- 決勝レポート
「大変だったが良かった。誇りです」-秋山さん
優勝、準優勝のチームへの表彰式が始まった。優勝した千葉県の秋山さんと小川さんの2人に優勝カップと優勝旗の授与が行われた。昨年に続いて選手宣誓をしたチームが優勝するという奇跡的なドラマ。ひときわ大きな拍手が起こった。涙があふれる。秋山さんは「これまで大変なこともあったが、やってきてよかった。…いろんな人に支えられてきた。本当にありがとうございました。この仕事を誇りに思う」と、こみ上げる思いを途切れがちに話した。
秋山さんは昨年に続いての連続出場。「昨年と変えて、素材に手を加えて子供たちが食べやすいように工夫した。盛り付けもそうです。どちらも子供たちに食べてほしいからです」と言う。大会に向けた準備もすごかったようだ。「練習、練習だった。レシピは暗記してしまった。エネルギーを使い果たした感じです」と笑った。小川さんも「これからもずっと手づくりの給食を作っていきたい」と、感激の様子で決意を表した。
2人にとって一番うれしいのは「子供たちがおいしかったよ、といってくれることです。この言葉がモチベーションの元になるのです」。優勝を最初に伝えたいのはセンターの仲間たちだと言う。「この仕事はチームワークが大切です。センターは9人だがみんなのチームワークが最高なんです」と話す。
「郷土の味届けられてうれしい」-廣田さん
惜しくも準優勝となった、滋賀県の廣田さんは感激でほとんど声にならない。「郷土の味を届けることができてうれしい。ありがとうございました」と絞りだした。応援に駆けつけた校長先生ら関係者も大喜びだった。調理場の外からずっと応援していた効果もあったようだ。
最後に全員で記念写真。出場各チームの選手たちの表情は爽やかだ。全力を出し切った満足感からだろうか。また来年がある。勝ったチームも、残念ながら届かなかったチームも、そして全国から参加してくれた1169校(センター)すべてに再び参加してほしい。「子供たちの目が輝く給食」を作り続ける限り-。