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2th contest 2007年 第2回大会

「どれもおいしい」、採点に苦労する審査委員

審査は審査員を3つのグループに分けて行われた。調理場では、衛生管理、調理過程などをすでに採点しており、さらに出来上がった料理の食味、見た目、地場産物の活かし方などを評価するため、採点簿を片手に12校(施設)が精魂込めて作った給食の採点に取り組んだ。

まず見た目の審査では、子供たちが喜ぶ彩りや盛り付けになっているかどうかを採点するものだが、工夫を凝らした給食ばかりであり、審査員もお互いに短評を披露しながら難しい評点を迫られていた。

地場産物を活かしているかどうかの採点では、献立内容と実際の料理を比べながら料理の中にどのように地場産物が活かされているかを判定するもので、料理の中身を箸やスプーンで確認しながら採点を行っていた。

ある審査員は「きめ細かく活かそうとする工夫が出ている料理があり、見逃さないようにしている。どの給食も非常によく活かしている」と言う。また別の審査員は「見た目と地場産物が引き立っている学校があり、素晴らしい」と感心していた。

食味の採点では、どの料理もおいしいらしく、審査員は何度も試食しては採点を書き直すなど苦労している様子が見えた。ある審査員は「どれもこれもおいしい。特に汁物は、日本人の味だから、差は見られない」と言う。

別の審査員は「地場産物をどのようにして活かし、おいしい料理を作るかその工夫が料理内容にも出ている。差はないなあ」と採点簿を前にしばし考え込む姿も見えた。

優勝は千葉県の秋山真理子さんと小川徳子さん

審査結果の発表。優勝(やきとり・うなぎ・そうざいの株式会社日本一賞)の栄冠は関東ブロック代表の千葉県匝瑳(そうさ)市野栄学校給食センターの秋山真理子さんと小川徳子さんに決まった。

僅かの差の準優勝(味の素株式会社 だし・うま味賞)には中部・近畿ブロック代表の滋賀県守山市立守山小学校の廣田美佐子さんと井上宏子さんが選ばれた。

届かなかったチームの中から2チームに特別賞が贈られた。まず女子栄養大学特別賞には、関東ブロック代表の東京都江戸川区立下鎌田小学校の千葉幸子さんと長谷川雅亮さんに、特定非営利活動法人21世紀構想研究会特別賞には、北海道・東北ブロック代表、江別市立学校給食センター対雁(ついしかり)調理場の菊地恵美子さんと松本晴美さんが選ばれた。決勝大会に進出した12校全校に入賞の表彰が行われた。

東京都江戸川区立下鎌田小学校
千葉幸子さんと長谷川雅亮さん

江別市立学校給食センター
対雁(ついしかり)調理場の
菊地恵美子さんと松本晴美さん