- HOME
- 2008年 第3回大会
- 決勝レポート
子どもたち、生産者の声援胸に決意表明
貴重な冬のたんぱく源の納豆汁
前夜祭恒例の出場各チームの決意表明が行われた。1番手は北海道・東北ブロック代表の秋田県横手市平鹿(ひらか)学校給食センターの佐々木景子さんと佐藤美幸さん。佐々木さんは「横手は秋田で第2の都市。きりたんぽや冬のかまくらなど有名なものがたくさんあります」とまず地元自慢。「きりたんぽは粉末にしていろいろな食品に使いやすくしたものも開発されています。『豆腐カステラ』という甘いお菓子も生まれています。また、地場産物を使用する日には川面(かわづら)漆器を使用します。明日は冬の貴重なたんぱく源である納豆を使った納豆汁をぜひご賞味ください」と、地元をしっかりPRしていた。
いつも心のこもった手作り給食を
次いで、同ブロック代表の福島県新地町立新地小学校の畠山真由美さんと小島仁子さんのチーム。畠山さんは「ぜひ優勝旗を手にしたくてやってきました」とのっけからジャブを飛ばし笑いを誘った。「新地町は自然にはぐくまれた産物がいっぱいある。いつも心のこもった手作り給食を職場の仲間と心がけている。明日は大地と山と海からの恵みを活かした給食を2人で頑張って作ります」と意気込みを語った。
畑のない東京でパーフェクト献立
3番手は関東ブロック代表の東京都品川区立小山小学校の石原洋子さんと高見浩一さんのペアチーム。石原さんは「東京は地場産物がないからこの大会を眺めているしかできなかった。それが地元の品川かぶとえごまが復活されることになり、出場にこぎつけられた。本校で一番人気のえごまを使った小山ロールを持ってきた。X豚も使って地元産物を使ったパーフェクトな献立。頑張ります」と、畑のない東京の工夫をアピールした。
愛情たっぷりの新鮮郷土野菜をふんだんに
同じ関東ブロック代表の埼玉県新座市立西堀小学校の猪瀬里美さんと大島和子さんの2人が続いた。猪瀬さんは「子どもたちが初めて出会う野菜がおいしくないと嫌いになることが多いから、新鮮でおいしい野菜を食べてもらう努力をしています。子どもたちがおいしいといってくれるのがうれしい」と、日ごろの取り組みを説明。「手間をいとわずに子どもたちの給食づくりを続けている。明日は『郷土野菜たっぷりランチ』で頑張ります」と、地元野菜への愛情たっぷりの献立に自信をのぞかせた。
子どもたちが収穫した大豆にこだわる
甲信越・北陸ブロック代表の富山県南砺(なんと)市立井波小学校の平田ふさ子さんと長井静子さんが壇上に上った。平田さんは「南砺市は4年前にできた新しい市で、世界遺産もあり、自然と文化が豊かな所」とふるさとを紹介。「普段食材の味が生きる調理を心がけています。今回は子どもたちが収穫した大豆に徹底してこだわったメニューにしました」と豆づくしの献立で挑戦する。
子どもたちが喜ぶ伝統料理を
同ブロック代表の石川県金沢市立大徳小学校の田中摂子さんと津田まりさんの2人が続く。持参した校旗を掲げながら田中さんは「金沢は食文化が豊かだが、昔のままでは子どもたちに受け入れられない。それで子どもたちが喜んで食べてくれるものをと工夫している」と伝統料理を伝える苦労を話した。「試合は気合、と息子にいつも言っている。『日本一を目指して頑張ろう』」と、相棒と気合を入れた。