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- 2015年 第10回大会
- 決勝レポート
三重県 伊勢市立有緝小学校
「伊勢市は比較的温暖な気候に恵まれた土地です。
伊勢志摩国立公園の玄関口として、豊かな自然とおいしい食材に恵まれています。
平成27年、伊勢志摩サミットも開催されます。
今回の献立は地場産物を使うことがテーマだったので、三重県の産物をできるだけ多く使用しました。
三重県は、海のもの、山のもの、畑のもの、なんでも手に入ります。
しかし、豪華なものが多いです。
そこで、地域で普段の食生活で使われている海産物を取り入れることにしました。
ひじきは、国産は2割といわれていますが、三重県は生産量第3位で、特に伊勢志摩産のものが有名です。
鶏肉も地場のものです。
豆みそと砂糖とで甘辛く仕上げた『肉みそひじき』はご飯にぴったりのおかずです。
のりと、ちりめんじゃこは伊勢湾で収穫されました。
伊勢には、古くからかまぼこ業者がその味を守っていて、その焼きかまぼこを『月見汁』に使用します。
秋から冬の楽しみである、南伊勢町のみかんが収穫され、そのみかんを絞って作る『五ヶ所産みかんゼリー』は本物の味わいです。
最後に伊勢の言葉で看守の言葉をお伝えします。
『しまいまで聞いてもろて、おおきんなあ』」
栄養教諭 上田典子さん
調理員 中村小百合さん
愛知県 西尾市立西尾中学校
「第7回大会で優勝をいただいた時のことですが、子どもたちが家庭科の授業の中で、2度目の甲子園をめざしてほしいという思いで、メニューを考えました。
今回のメニューは全て、当時の2年生(現在は卒業)の子どもたちが考えたものです。
地産地消ことなどを学びながら献立の中に取り込んでいきました。
田原市、豊橋市は、キャベツと大葉のシェアが全国1位です。
それを入れたものが『大葉入りミンチカツ甘みそかけ』で、大葉がたっぷり入っています。
そしてみそは、岡崎八丁みそで、上からかけて食べるという工夫をしています。
西尾の大豆から作られたおからと、しらすも入れて、カルシウム、食物繊維をしっかりと摂れるようにしています。
西尾といえば抹茶。
デザートは『西尾抹茶むしパン』で、てん茶と抹茶が入っています」
栄養教諭 冨田直美さん
調理員 三浦康子さん
石川県 金沢市学校給食扇台共同調理場
「石川県金沢市では、『じわもん』(地場産物)を使った給食を作っています。
加賀野菜が有名で、いろいろな野菜を使います。
『加賀麩』などもあり、しょうゆの町としても有名です。
佃煮の町でもあり、生産者の組合と協力しあって、給食に取り入れています。
今年の話題はなんといっても北陸新幹線の開通です。
北陸新幹線のキャラクター『ひゃくまんさん』には、金沢城、加賀友禅、輪島塗など、石川県の特産品が張りつけられ、とても豪華です。
NHK朝の連続ドラマ小説『まれ』の舞台としても盛り上がりました。
昨年度、毎月の給食で、北陸新幹線の各沿線の名物料理を取り入れました。
明日の献立は金沢の伝統料理『えびす』を作ります」
栄養教諭 山外裕子さん
調理員 角田美和子さん
山梨県 南アルプス市立豊小学校
「初出場の山梨県です。
地域から声援をたくさんいただいています。
南アルプス市は、全国でも珍しいカタカナの名前です。
ぜひ名前を覚えてください。
山梨県は果物王国で、ぶどう、桃、すももは日本一の生産量を誇っています。
南アルプス市はすももの生産が日本一です。
給食で使用するすももは、JAから無償提供されています。
しかし、決勝大会では、季節柄、すももを用意することができません。
そのため、甲州ぶどうを使用します。
本校は完全給食の長い歴史があります。
そのため、地域との関連がとても親密です。
PTAと学校給食の活動は特に親密で、実は、本日はみそ作りの日でした。
これは1月にずらすことにしました。
PTAとの活動には、『親子愛情レシピ』というものがあります。
地元の食材を使ったもので、今回はそのレシピの中から献立を作りました」
学校栄養職員 宮川鈴子さん
調理員 樋泉美枝子さん