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11th contest 2014年 第9回大会

富山県 高岡市学校給食石瀬共同調理場

「高岡市は、昆布の一世帯当たりの消費金額が全国第一位です。
スーパーの棚にもいろいろな昆布がたくさん並んでいます。
休みの日の家庭の食卓にも、昆布のおにぎりが出るのは珍しくありません。

高岡市伏木の誇りである伝統行事、けんか山は、毎年5月に開催されています。

高岡市北部の雨晴海岸は、晴れた日には300メートル級の立山連峰が見渡せます。
大伴家持はこの景色を愛し多くの歌を詠みました。

太きゅうりは、普通のきゅうりが大きくなったものではありません。

自分の背丈よりも長い熊手で天草を採り、手作りでところてんを作る有名店があります。
今回は、そのところてんに見立てたデザートを作ります」

学校栄養職員 荒木志帆さん
調理員 二山陽介さん

福井県 福井市大東中学校

「今年の夏、全国学校栄養教諭・学校栄養職員研究大会にお越しになった皆様、ありがとうございました。

福井県では、毎年8月に学校給食調理コンテストを開催しています。今年で7回目になりました。
児童生徒が考えた食べたい献立を、調理技師・栄養教職員・児童生徒2名で作り、競うものです。
当校には、家庭部というものがあります。裁縫、調理などをしています。
この生徒達は、普段発表する機会がないのですが、このコンテストで活躍の場を広げることが出来ました。

コンテストの今回のテーマは、『おいしい味噌汁を活かした学校給食』でした。
大豆の粉を使った福井県の郷土料理の呉汁をアレンジしました。
校区・新保の新保なすは、2008年に40年ぶりに復活されました。
給食に使用している新保なすは、近くの農林高校を借りて生徒達が作っています。
この新保なすを始め、地場産のものをたくさん使った『夏バテ知らずのおみそ汁』が完成しました。

メインの『高野豆腐の鉄&カル揚げ』は、成長期の運動量の多い中学生に不足しがちな、鉄分・カルシウムが豊富な、ほうれん草、ひじき、鶏挽肉を混ぜ、高野豆腐にはさみ、甘辛く煮込んで、カツ風に仕上げています」

栄養教諭 田中範子さん
調理員 中嶋恵子さん

岐阜県 高山市学校給食本郷センター

「飛騨高山は、古い町並みが残り日本の原風景を残す土地です。奥飛騨温泉郷は、標高が3000メートル級の北アルプスの麓にある自然豊かな山里です。
自然条件の厳しい地域ではありますが、それを活かした高冷地野菜の栽培が盛んです。
中でも、飛騨トマト、ほうれん草、奥飛騨山椒は、品質が高く評価されています。

地元の良さを活かして作られる農産物と、人の生き方を伝えることで、故郷を愛する気持ちを持つ子どもを育てるという教育目標を掲げています。それを元に学校給食も行っています。

今回の献立は、飛騨の冬の厳しさから生まれた先人の知恵や、伝統食を伝えることを考えています。
冬の寒さ厳しい飛騨では、みそと豆腐は大切な栄養源でした。
朴葉みそ、『こも豆腐』に、飛騨牛を少し加えています。
サラダには赤かぶらを使います。この地方の漬け物の材料です。
汁物には、マイナス20度で乾燥させた寒干大根と、高山市のブランド野菜『すくなかぼちゃ』、白菜などを入れました。高冷地の野菜の甘みが感じられる汁物になりました。

地味な料理ばかりですが、子ども達に伝えたいメッセージや、地元の良さを考えて精一杯作りたいと思います」

栄養教諭 高澤和代さん
調理員 山村さつきさん

大阪府 泉大津市立上條小学校

「大阪と言えば、たこ焼き、お好み焼きなどと思われるかも知れませんが、生産量は少ないものの、野菜や海産物など様々なものがあります。

毎月『ラッキースタ一にんじんの日』という日を設け、全校で2 つだけ星形のにんじんをおかずの中に隠し入れています。
それが当たったクラスでお話をするというものです。

大阪の野菜には、泉州みかん、泉州ナス、泉州玉ねぎ、小松菜、キャベツ、ニンジン、キュウリなどもあります。
大阪湾では、サワラ、太刀魚、イワシ、泉だこ、ちよっと珍しいガッチョという魚も捕れます。

当校ではこのように子ども達に地場産物を紹介しています。
また、毎月19日前後を食育の日として郷土料理を提供しています」

学校栄養職員 田場佳奈さん
調理員 河野くみさん