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8th contest 2013年 第8回大会

奈良県 宇陀市立学校給食センター

「当センターでは、4つの校区の小学校、中学校、幼稚園に給食を提供しています。
このエリアには、室生寺、大和茶発祥の地、水戸黄門の助さんの出身地である城下町、バレーボールで過去3回全国制覇している中学校などがあり、古い歴史と若者の文化が共存しています。

この地方の吉野本葛は、体に優しく、上質なとろみがあります。
130年前から木樽で作られている醤油は、2年間寝かせるのでとてもまろやかになります。
塩麹は、地元の天然水と上質な米で作られ、少し加えるだけでぐっと味を引き立たせます。
明日の献立にはこれらを使用します。
『サフランライスの葛あんかけ』の本葛餡は透明感があり、サフランの色を引き立たせ、塩麹が味を引き締めます。
『手羽元と白ねぎのさっぱり煮』、『ひじきとしろ菜のさっと煮』は、柔らかみのある醤油の味を活かします。
明日はいつも通り真心をこめて作りたいと思います」

学校栄養職員 髙岡陽子さん
調理員 宇良章子さん

岐阜県 大垣市北部学校給食センター

「大垣市は岐阜県南西部に位置し、4つの給食センターがあります。
大垣は、奥の細道結びの地としても有名です。
また、水の都と呼ばれ豊富な水源がありますが、紡績などの工業に使われることが多く、現在はIT業が盛んです。そのため給食でこの食数の地場の食材を確保することは難しいのです。
しかし、明日は、生しいたけ、里芋、地下水を使って育てられたアマゴを使った献立です。

4年生の学級活動では『感謝して食べよう』を実施しました。
栄養教諭、養殖業者、加工業者がそれぞれ仕事着を着て、仕事に対する思いや苦労を子ども達に語りました。その結果、魚が苦手な子どもも残さず食べるようになりました。

明日は、この子ども達の笑顔を思い浮かべながら、おいしい給食作りに励みたいと思います」

山崎香代さんは6回大会も決勝出場を果たしている。

栄養教諭 山崎香代さん
調理員 高橋葉津子さん

石川県 金沢市立三馬小学校

「780食 市内でも比較的大きな単独調理場となっています。
金沢には、表が緑、裏が紫の『金時草』や、『うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ』など、15品目の加賀野菜があり、生産者の皆さんのご協力の下、給食にも取り入れています。
加賀百万石の食文化であるじぶ煮や、はす蒸しなどがあり、明日の献立にも取り入れています。
金沢には『金沢の食文化の継承及び振興に関する条例』が制定されており、給食でもしっかり取り組んでいかねばと思っております。

また、地元では北陸新幹線開業に向けても取り組んでいます。
明日は金沢で応援してくれる方達のことを思いがんばります」

栄養教諭 高井聡子さん
調理員 上田真実さん

長野県 富士見町立富士見中学校

「標高965m、富士山が見える町、富士見町からやってきました。
富士見はおいしい食材がたくさんあるということを知らせたい。町の良さを子ども達に知って欲しい。そんな思いを給食に込めました。
この献立には、変わったものは何一つありません。家庭で作れるものです。

生産者の団体『よっちゃばりの会』の方達は食材の提供のみならず、食育にも積極的に参加してくださっています。子ども達と畑作りもしてくれています。

明日の献立の『肉団子の古代米蒸し』は、富士見町にある古代遺跡にちなんで生産が始まった古代米と餅米にまぶして蒸し上げた肉団子です。古代米のしっかりした食感も楽しんでいただければと思います。
『ルバーブジャム』の実物を前夜祭で見せたいと生産者さんにお願いしたところ、今日のこの日まで枯れないように活けてプレゼントしてくれました。明日は子ども達が収穫して冷凍しておいたルバーブを使用します。
私達の連携プレイにも注目してください」

長野県は3大会連続出場の強豪県。

学校栄養職員 畠山梨恵さん
調理員 坂本純子さん