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4th contest 2009年 第4回大会

年々技術向上、全部が優勝のレベル

講評を社団法人全国学校栄養士協議会の市場祥子会長と女子栄養大学短期大学部の金田雅代教授が行った。 市場会長は「衛生管理、調理技術、チームワーク、見た目、味付け、地場産品の活用、子どもたちが楽しんで食べられるだろうか、味のバランスなどを審査したが、僅差も僅差の勝負だった。さすがプロと感動しながら見させていただいた。献立は食育の教科書にも活用される。年々技術は向上していることが実感できた。12のチームみんなが優勝でいいと思った。これからもさらに努力を続けてください」と全体を振り返った。 金田教授は「衛生面に特化して、もう一度学校に戻って確認していただきたいことがある」と述べ、手洗いのマニュアルが守られているか、水道のレバーをひじで使うことになっているが、つい手を使ってしまう場面があった、汚染区域のシンクと食材との距離をきちんと取っているか、作業区分ごとのエプロンの使い分けは守られているか-などを6つの注意点に上げた。

ため息が出るほど紙一重

最後に特定非営利活動法人21世紀構想研究会の馬場錬成理事長が「今年も感動的大会となった。審査はため息が出るほどの紙一重だった。全チームは胸を張って帰ってほしい。支援してくださった企業、団体、個人の方々にお礼を申し上げたい」と閉会の挨拶を行った。

進化する学校給食を担うのは

学校給食は進化する。食育の取り組みも進化している。4回の大会がその刺激剤になっていることは間違いないだろう。「こんな献立作っているんだ。ちょっとうちでも工夫してみようか」「熱心なあそこには負けたくない」。動機はバラバラでも、確実に他に刺激を与え、次のステップに進んでいる。

子どもたちの未来を見据え、元気に暮らせる食の習慣を刷り込んでいく。後10年で大きく変わる期待が膨らむ。それを担うのは全国の栄養教諭、学校栄養職員、そして調理員だ。集え、給食甲子園に。競い合い、高みを目指そう。