• HOME
  • 2020年 第15回大会
  • 予選第四次審査講評

15th contest 第15回大会について

第四次審査講評

第15回全国学校給食甲子園®の全国6ブロック12代表が決定しました。

選定された12代表一覧はこちらにあります

北海道・東北ブロック
都道府県 施設名 講評

北海道

北海道札幌伏見支援学校もなみ学園分校

学校全体で食に取り組む姿がよみとれる。広い北海道を感じ、学ぶことのできる北海道各地の食の特徴をいかした献立を継続的におこなっている。同じ玉ねぎでも札幌という名前が付く特産品を活用している。玉ねぎという地味な食材をメインにした工夫があり、中学生の学校給食としての栄養バランスが優れている。

青森県

外ヶ浜町給食センター

食材数の多さが見た目でもわかり、豊かな食文化を感じさせる。主食・主菜・副菜の組み合わせのはっきりした色どりの良い献立になっている。地域の特色、文化を総合的な学習の時間と関連づけながら行っており、食育の取り組みに熱意と情熱を感じる。地場産の食材を豊富に取り入れて生産者との協力連携がよくできている。

関東ブロック
都道府県 施設名 講評

群馬県

川場村学校給食センター

豊富な地場産の食材を使用し食育指導に活かすように工夫されている。食材をいろどり美しくよく生かしている丁寧な献立作成を感じる。色あざやかな赤の食材があるなど、明暗のある料理に仕上げている点が目を引く。具だくさん汁物のよかっぺ汁は、歯ごたえなどの面でもすごく工夫されている。

埼玉県

新座市立石神小学校

日常的な献立であるが、基準に近い献立の具現化に加え、体験活動や教材との連携を図っている。地場産の農産物使用も農家の協力を得て食育を発展的に行っている点は評価できる。献立の食材の使い方、料理の工夫でアピールの仕方が上手である。国語教材の題材、かぶとのリンクでカブが苦手の子どもの興味を引いている工夫を評価する。

甲信越・北陸ブロック
都道府県 施設名 講評

新潟県

柏崎市南部地区学校給食共同調理場

豊富な地場の食材(海山)を効果的に使用しており、見た目のきれいな献立になっている。食材の数が多いので様々な味、食感を感じることができる。「えちゴン」をとり入れた副菜は、食育推進料理になっている。揚げる調理形態ではなく、焼くことで脂肪をおさえる工夫がある。放流事業をしている鮭の料理は、食育の観点からも評価できる。

富山県

高岡市立野村小学校

丼というオールインワンの献立を上手く作っている。食べたときの満足感が得られそうだ。食器なども地場産との連携をしており、思い入れが見られる。子どもの興味を引くようにオリンピックを意識した献立は「食19(いく)丼」であり、ネーミングに工夫があり地場産物がよく生かされている。デザートは既製品だが地場産物になっている。

中部・近畿ブロック
都道府県 施設名 講評

兵庫県

丹波篠山市立東部学校給食センター

献立の見た目は少々地味だが地元食材への思いが強く、効果的に使っている。日頃の給食を活用した食育が充実している。旬と地域の産物がしっかりと取り入れられた、バラエティーに富んだ献立であり、トマトを「デザート」とするアイデアもいい。地場食材を地域の気候とからめている理科的工夫がとてもユニークである。

奈良県

宇陀市立学校給食センター

色合いがとても美しい献立であり、子どもの興味をひきそうなカラフルな献立になっている。食べたいと思わせる。中規模調理場ながら、一つひとつの献立が手作りで工夫がある。食材を献立に仕上げていく熱意は特筆するものがあり、給食センターでここまで工夫している点が評価できる。教材の活用も効果的に進められると考えられる。

中国・四国ブロック
都道府県 施設名 講評

岡山県

岡山県立岡山西支援学校

地場産率が高く、魚料理を食べやすく工夫している。特別支援学校の児童・生徒の栽培した野菜を給食に使用しているなど、給食が効果的な食育の教材につながっている。QOLの向上の一助としての学校給食という考え方は優れている。岡山ののり養殖への着目、冬瓜は給食では不人気らしいが、工夫して使用している点も評価する。

愛媛県

西条市立大町小学校

今日的テーマになっている食品ロスに視点をあてたテーマ性のある献立であり、食材たべきり給食というコンセプトを評価する。食育指導との関連で食品ロスを取り上げ、公募献立を上手く利用していることは、食育指導まで見通した意欲的な献立作成とコンセプトであり評価する。伝えたいことを献立に乗せようとする意欲がある。

九州・沖縄ブロック
都道府県 施設名 講評

佐賀県

佐賀市富士学校給食センター

地場産の多くの食材を生かした工夫された献立であり、いろいろな味わいを感じさせられる献立になっている。お茶のふりかけがユニークである。富士町の県外から移住し農業を学ぶ「トレーニングファーム制度」との就農した人からの聞き取り食育は評価できる。給食の献立を教科などと関連付けている点もいい。

長崎県

大村市中学校給食センター

地場産を取り入れた献立の工夫がみられ、減塩に配慮した具だくさん田舎みそ汁は家庭での参考にもなる。大規模調理場でありながら、オーブンを活用して手作り卵焼きをするなど意欲的な調理をしていることはすばらしい。家庭科、栄養との関連を考えている献立作成である。デザートは既製品だが地場産イチゴを使用している。