• HOME
  • 2016年 第11回大会
  • 決勝レポート

11th contest 2016年 第11回大会

新潟県 下田学校給食共同調理場

「三条市は新潟県のほぼ中央に位置し、伝統的な職人の技が光る金物の街として全国的に有名です。
市の東部は緑豊かな森林で、そこを水源とする川が横切っています。
北西部は日本一の大河、信濃川と平地が広がり、桃、梨を初めとする果樹栽培や稲作を中心とした自然豊かな穀倉地帯が広がります。
また、ぶた肉、卵、大豆、みそ、車ふなどの加工品も幅広く、豊富な食材に恵まれています。

三条市の給食は、市農政課食育推進室、教育委員会、JA、生産者の方々と連携し、とことん地産地消にこだわった完全米飯給食を提供しています。
明日使用する米はもちろん三条産コシヒカリで、減農薬給食用に特別に作られたものです。
七分搗き米を提供します。

『米粉のもちもちざくざくハンバーグ』に使用するぶた肉も三条産のものです。
米粉のもちもち感、レンコンのざくざく感を楽しんでいただけたらと思います。

ごまサラダに使用する野菜も三条産ですが、調味料のみそも三条産大豆を工して作ってもらったものです。
『塩ちゃんこ風スープ』に使う車ふは三条市の特産品で、スタミナ満点のスープにします。

果物は巨峰でいきたかったのですが、時期が終わってしまったので、三条産のシャインマスカットを使います。

最後に、三条にかけてあいうえお作文を作ってきました。
『さ』最後の最後まであきらめず
『ん』どんな時もいつもどおりで
『じ』じっくり心をこめて
『よ』喜んでもらえる
『う』うんめい給食作ります
明日は調理の大桃さんと力合わせてがんばりたいと思います」

栄養教諭 関谷 裕紀子さん
調理員 大桃 厚子さん

富山県 魚津市学校給食センター

「魚津市は水循環システムがひとつの街だけで完結する、世界的に珍しい地形です。
水循環とは、山に降った雨が、川や湧き水となり、農業用水や生活用水に使われ、海に戻る循環のことです。
ミネラル成分が保たれ、魚津の水はうまいと言われています。
明日の調理では米飯には魚津の水を使います。
このようなうまい水が使われた、たくさんのうまい食べ物を、学校給食の献立に取り入れて、子どもたちに郷土愛の気持ちを高めてもらいたいと考えております。

作物を身近に考えてほしいと思い、登下校中に見る畑で作られた六条おおむぎとだいずを使いました。
『魚津かわはぎのカリカリフリッターフルーツ甘酢ソースかけ』に使われているかわはぎは、うまづらはぎです。
新潟県のかわはぎの約50パーセントは魚津市で水揚げされます。
2月ごろに水揚げされる体調25センチ以上の大物には、『魚津寒ハギ 如月王 』というブランド名がつけられます。

『魚津のたてもん行事』がユネスコ無形文化遺産に登録が決まったお祝いに、昨日は市長をお呼びしてお祝い給食を実施しました。

魚津はフルーツ王国とされていますが、ももはまだ栽培の日が浅いため、作られていることを知らない人もいます。
甘くてジューシーなももを子供たちに知ってもらうために、ゼリーしました。

うまい水で作られたうまい食べ物のある魚津に、どうぞお越しください」

栄養教諭 関口 暁子さん
調理員 安部 徹さん

京都府 宇治田原町立学校給食共同調理場

「この子は町のキャラクター『茶ッピー』です。
宇治田原町はハートの形をしています。

当町は、実は緑茶発祥の地です。
お茶は給食にもよく登場して、月に1回は必ずお茶を献立に使います。
その日は『茶ッピーランチ』といいます。
食育もお茶を使ったものが多く、小学4年生で煎茶の淹れ方も習います。

しかし、当町はお茶だけではないんです。
『ころがき』というものがあります。
干しがきのようなものなのですが、干しがきより甘いものです。

明日作る献立は町制施行60周年の特別献立で作ったものです。
食生活改善推進委員の皆さんにご協力いただき、町の特産品はどのようなものなのか、郷土料理はのどのようなものか、ということを教えてもらいながら献立を考えました。

明日の献立のポイントはきれいな黄緑色の茶飯です。
茶葉も捨てずにふりかけにします。
ころがきをたれに使ったとり肉の献立もあります。
ころがきを作る時にできる、かき酢を使った『宇治田原野菜のかき酢あえ』。
ほうじ茶を使った茶汁。
そしてデザートはかきです。

明日は、いつも給食を楽しみにしている子どもたち、影になり日向になり私たちを支えてくださった町のみなさん、いつも一緒に頑張ってきた調理員の皆のこと思いながら、楽しく作りたいと思います」

栄養教諭 山西 奈津子さん
調理員 井山 陽子さん

奈良県 宇陀市立学校給食センター

「皆さん奈良県というとどんなイメージがありますか?
鹿と大仏ですよね?
では県のおいしいものにはどんなものがあるのか見てみましょう。

これはな奈良茶飯です。
米とたいずをお茶で炊くご飯です。
明日は、だいずではなく奈良の黒豆を使います。

次は『大和まな』です。
肉質が柔らかくとってもおいしいです。
県のスーパーでは気軽に手に入ります。

次に紹介するのはかきです。
奈良県は全国でかきの生産が2番目です。
明日は、『大和まな』とかきを使った白あえを作ります。

次は吉野葛です。
明日のかき玉汁のとろみに使います。

最後に紹介するのはそうめんです。
奈良の大神神社のすぐふもとでは、そうめんの生産が盛んです。
そうめんは奈良県からか日本全国に広がったと言われています。
明日は、大和肉鶏に三輪そうめんをつけて『蓑揚げ』にします。
パリパリとした食感がとても楽しいフライです。

私たちは子どもたちの笑顔が見えるのが一番うれしいです。
郷土のおいしいものを、給食を通して子どもたちに伝え、笑顔が見られるといいなと思っています。
今日の衣装やプレゼンテーションで使った大きな本は、調理員の仲間が作ってくれました。
宇陀市立学校給食センターのチームワークの見せ所です。
明日の大会は全員で挑むつもりで頑張りたいと思います」

栄養教諭 内藤 瞳さん
調理員 宇良 章子さん