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11th contest 2011年 第6回大会

第6回全国学校給食甲子園決勝大会

10月10日  中部・近畿 / 中国・四国 / 九州・沖縄ブロック地区代表表彰式

〜中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄の3ブロック6校が決定〜

海津市学校給食センター(岐阜県)

和歌山市立名草小学校(和歌山県)

観音寺市大野原学校給食センター(香川県)

大月町立大月中学校(高知県)

鹿児島県立鹿児島盲学校(鹿児島県)

竹富町立小浜小中学校(沖縄県)

今回は東日本大震災の影響により応募数の減少が懸念されたが、被災地からの応募を含め全国から2,057の応募があり、過去最高を記録した。中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄の3ブロックからは1,298の応募が寄せられた大激戦区。その激戦を勝ち抜いた代表が次のように決まった。

中部・近畿

岐阜県 海津市学校給食センター (栄養教諭・山崎香代さん)

和歌山県 和歌山市立名草小学校 (学校栄養職員・土井登世さん)

中国・四国

香川県 観音寺市大野原学校給食センター (栄養教諭・真鍋美枝子さん)

高知県 大月町立大月中学校 (栄養教諭・野坂なつこさん)

九州・沖縄

鹿児島県 鹿児島県立鹿児島盲学校 (栄養教諭・飛松佳子さん)

沖縄県 竹富町立小浜小中学校 (学校栄養職員・城間奈々子さん)

代表に選ばれた6校は、11月5日、6日の両日、東京都豊島区の女子栄養大学駒込キャンパスで開催される決勝大会へ出場する。なお、高知県からは決勝大会初出場となる。

決勝大会に進む12校は、審査委員が第1次、第2次、第3次の書類選考を行い、この日中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄3ブロックの6校が発表された。10月8日に行われた埼玉(マロウドイン大宮)での北海道・東北、関東、甲信越・北陸の6代表とともに決勝大会に出場する全国12校が出揃った。

主催者を代表して実行委員を務める金田雅代・女子栄養大学短期大学部教授が開会の挨拶を行った。「今年は2,057という数多くの応募がありましたが、なかには摂取基準をクリアできていない献立もあったのが残念です。学校における食育は『学校給食を生きた教材として活用する』ということですから、一食一食が摂取基準をクリアしていることが大切です。また、応募の多い県と少ない県ではそこにおのずとレベルの違いもでてきました。子供たちが五感を働かせて食べてもらえるような給食を目指して皆さんにがんばって頂きたいと思います」と地区大会までの審査の経緯も含めて説明した。

表彰式では各ブロックごとに第1次審査を通過した地区代表校の名前が呼び上げられた。続いて第2次審査を通過したブロック代表の4校が発表され、それぞれに表彰状が手渡された。

続いてこの日のメインイベント、決勝大会に出場する第3次審査の通過校が発表された。中部・近畿ブロックからは海津市学校給食センター(岐阜県)と和歌山市立名草小学校(和歌山県)、中国・四国ブロックは観音寺市大野原学校給食センター(香川県)と大月町立大月中学校(高知県)、そして九州・沖縄ブロックは鹿児島県立鹿児島盲学校(鹿児島県)と竹富町立小浜小中学校(沖縄県)の6校の名前が読み上げられ、会場からは拍手が湧き起った。

各選手は決勝大会で使用するゼッケンを手渡され、決勝大会への思いを次のように語った。海津市学校給食センターの山崎さんは「すごく緊張している。岐阜県は先輩方が輝かしい成績を残しているので、その名に恥じないように決勝に望みたい」と緊張の面持ち。名草小学校の土井さんは「我が家の食パワーを広めようということで、家庭の献立を募集して、学校給食に取り入れてきた。全国にその取り組みを知ってもらいたい」と気持ちはすでに決勝大会へ。

また、大野原学校給食センターの真鍋さんは「香川県は6回連続決勝大会出場ということで、重圧を感じている。地場産物活用の成果を、全国に知らせたい」と連続決勝大会出場県ならではの落ち着いたコメント。大月中学校の野坂さんは「子どもたちに日本一を目指すと言っているので、良い結果が伝えられるよう、がんばりたい」と高知県から初めての出場ということもあってか興奮気味に語った。そして鹿児島盲学校の飛松さんは「小さい食材の『しらす干し』を使った献立だが、大きな成績を残し、鹿児島の活力につなげたい」と力強く語り、小浜小中学校の城間さんは「学校の先生方も、食育に対する意識が高いので、決勝大会に出場することを喜んでくれると思う。決勝大会もがんばりたい」とそれぞれが決勝大会に向けての熱い思いを語った。

表彰式の後、第5回大会優勝、中部・近畿ブロック代表、郡上市白鳥学校給食センター(岐阜県)の白瀧芳美さん(栄養教諭)の講演が行われた。白鳥さんは決勝大会に出場するにあたっての心構えや工夫したことを説明。また、決勝大会で優勝した後、メディアからの取材をはじめ、市長や県教育長への報告など、その反響の大きさに驚いたこと。また様々な場所で紹介されたことで、地域の多くの人たちに学校給食の大切さをより広く知ってもらうことができ、その結果、子供たちに給食や郷土を誇りに思ってもらえるようになったことなど、学校給食を通した地元での食育の取り組みも織り交ぜながら講演を行った。

最後に実行委員の金田雅代・女子栄養大学短期大学部教授が閉会の挨拶を述べた。「本選に出場される方は、すべてレベルが高いので、最後の勝負は日頃やっていることがきちんと本番で出せるかどうかにかかっています。衛生管理はもとよりチームワークなど、十分に練習をして本番に臨んでください。全国学校給食甲子園®は、今の学校給食を理解してもらうためのとてもよい機会ですから、選ばれなかった方も自分たちに不足しているのは何か、どこが違うのかを改めて考えて頂き、来年もぜひチャレンジしてください」と選手たちに励ましの言葉を贈って、地区代表表彰式と決勝大会進出校の発表会は終了した。