Blog食育交歓

食べて学んで元気印~学校給食リレー報告~No.11

「食べて学んで元気印」

~学校給食リレー報告~

ここでは全国の学校給食関係者、教員、保護者、生産者、行政関係者、児童・生徒、学生、大会サポート企業・団体からリレーで学校給食・食育をテーマに自由に報告をしていただくコーナーです。全国から届くわくわく「元気印」をお届けいたします。

第11回は北海道・札幌伏見支援学校もなみ学園分校の栄養教諭・大橋望先生から元気印が届きました。

 

No.11「第15回全国学校給食甲子園決勝大会から1年!本校の食育活動をご紹介します」

北海道 札幌伏見支援学校もなみ学園分校 栄養教諭 大橋望

2020年の第15回全国学校給食甲子園の決勝大会から1年が経ちました。大会に挑戦した本校の普段の給食とそれに繋がる毎日の食育の活動に評価を頂き大変励みになりました。札幌産、北海道産の食材をできるだけ使用した給食作りを充実させることと、食べることは楽しく大切ということを子ども達と一緒に実感しています。児童生徒は、今日も元気に食べて学んで元気印です。

 

もなみ学園分校の食育の活動紹介

①給食を伝える ~献立を写真で紹介~

当日の献立は、児童生徒が自分で情報を確認し、見通しをもてるよう料理写真で掲示しています。朝の登校時は、特に多くの児童生徒が掲示を確認してから教室へ向かいます。情報過多とならないよう、今日と明日の2日分を掲示しています。1ヶ月分の献立表は、漢字にルビを振ることで、すべての学年で文字の学習に活用されています。

今日と明日の給食献立を確認して教室へ向かいます

 

②児童生徒が伝える ~毎週投票「いいねシール」~

「いいねシール」は僕も作ります「いいねシール」作り、任せて!

 

「給食ランキング」の投票活動を毎週行っています。児童生徒は前週に食べた給食5日分の写真を見て思い出し、好きな給食(献立)の投票欄にシール投票をします。単なる嗜好調査ではなく、好きなものを伝える、1つに決める、結果を知る、投票に人を誘う、そして先生や友達との話題へと活動が繋がります。「いいねシール」の投票数がその月で1番多かった献立は2ヶ月後の給食に再登場する約束があり、楽しみになっています。「いいねシール」は、児童生徒がスタンプを押す、切る、またシール配布や封筒作成などを含め、すべての学年での学習活動となっています。

 

③伝え合う

「食のバトン」は、毎月19日に実施する道内の各地域、地元ならではの食材や料理を参考に学校給食で作れるようアレンジした「北海道大好き献立」を紹介するコーナーです。紹介は主に先生方、実施後の感想は児童生徒が担当します。最近は、高等部生徒が授業の調べ学習で紹介した“根室のエスカロップ“の献立に、いいねシールが最も多く集まり、再登場の給食として出ることになりました。読んだ感想を先生や友達に伝えに行く姿もあり、食の話題が多くの児童生徒のコミュニケーション活動の充実にも役立っています。

「給食の感想」は給食時間の素敵なひと言や感想を、他のクラスや学年とも共有したいと始めたコーナーです。教室内の何気ない子どもの素直な反応は微笑ましく、元担任の先生方には懐かしいものです。がんばったことや、各学級での給食時間の取組の紹介は、学級以外の人から応援されるきっかけにもなります。

 

④生産者とつながる

コロナ禍が続く中ではありますが今年秋に、JAさっぽろ青年部を始め、もなみ学園分校の取組を応援してくださる市内の方々の協力を得て食の授業が実現しました。実物や実際に体感することで学ぶ本校の子ども達にとって、感染症予防対策のため人との距離を空けて物に触れられない学習は学び方が難しく、今できる形を充分に検討しました。当日の授業は、前日に畑から出荷するとれたての野菜をふんだんに使う札幌野菜給食を味わう、授業は小人数のグループ別に交代制で行う、タブレット越しに生産者さんと児童生徒が給食時間を共有するという工夫をしながら、栄養教諭だけでなく、多くの教員の主体的な協力を得て実施しました。「いただきます」「ごちそうさまでした」の意味も一緒に味わった食育の活動となりました。関わる人が効果的に繋がる活動ができ、食育の充実、来年につながる学習となりました。

北海道新聞 夕刊 2021年10月20日(水)

 

⑤繋がる給食

本校の食育に関わる掲示は、多くの児童生徒が行き来する階段の踊り場に設置しています。好きな時間に気軽に立ち寄れる階段途中の給食コーナーは栄養教諭の給食紹介から、給食を食べる児童生徒と先生方の声、給食を作る調理員さん達の様子が毎日、毎週、毎月少しずつ更新していく掲示へ広がり、そこへ身近になった生産者も加わりました。ゆっくりと児童生徒の好みや興味の幅が広がっています。

給食に関わるみなさんに協力をいただきながら、今後も児童生徒にとって楽しい学習活動の教材になる給食と学校全体での食育の取組を継続したいと考えています。