No.3 「給食大好き 大町っこ」愛媛県西条市
「食べて学んで元気印」
~学校給食リレー報告~
4月から給食甲子園HPに新しいコーナー「食べて学んで元気印」~学校給食リレー報告~がスタートしました。ここでは全国の学校給食関係者、教員、保護者、生産者、行政関係者、児童・生徒、大会サポート企業・団体からリレーで学校給食・食育をテーマに自由に報告をしていただくコーナーです。全国から届くわくわく「元気印」をお届けいたします。
第3回は愛媛県西条市立大町小学校の栄養教諭・茨木仁美先生からの報告です。
No.3「給食大好き 大町っこ」
大町小学校で繰り広げられている「給食委員会」と「食に関する指導」の食育の一場面をご紹介します。
愛媛県西条市立大町小学校 栄養教諭 茨木仁美
1 給食委員会
① 委員会発表
郷土料理「おつり」を初めて給食に取り入れた日に全校集会を行いました。給食調理員さんから「給食ができるまで」と「おつり」のお話をしてもらいました。
※「おつり」とは、西条の加茂、大保木、市之川などの山間部で食べられていたトウキビ粉の入ったみそ味の郷土料理です。西条市郷土料理マップ
【児童の感想文です】
② 「食事マナー名人 大町っ子」の呼びかけ
10の約束として
・食事の前に手を洗い、清潔なハンカチでふく。
・食べ残しをしない。
・楽しい雰囲気の中で食事をする。
・みんなと同じ早さでよくかんで食べる。
・背筋をのばした姿勢で食事をする。 他 5つ
上記のプリントを教室に掲示し、給食委員会からも呼びかけてもらいます。
③ 給食放送
給食時間に給食に関する放送を流しています。給食放送を聞いて日記に感想を書いてくれる児童もいます。
【ある日の給食時間の放送文】
今日19日は食育の日です。食育の日は、「食べること、食べ物のこと」について考える日です。特別なことをすることはありませんが、
「今日はお家の人と一緒にスーパーに行ってみよう。」とか
「おみそ汁の具を今日は、ぼくが好きなものにしてもらおう」とか
「いつも食べているおやつは何から作られているのかな?調べてみよう」など、いつもより少し「食べる」ことについて興味を持ってみましょう。
これで、給食委員会のお話を終わります。
【その日の子どもの日記】
「わたしの好きな給食は、あげパン、みそしる、こんさいチップス、ししゃも、フルーツポンチです。苦てな給食は、とにかくえびが入っている食べ物です。わたしは、一年生のときから給食が始まってできるようになったことがあります。それは、時間内にごはんを食べることと、つがれた分を食べるということです。給食は、作った人のことも考えながら残さず食べたいです。」
「いつもおいしい給食を食べさせてくれてありがとうございます。今日も給食を作ってくれて感謝しています。いろいろな食べ物を作ってくれてうれしいです。時間をかけて作ってくれる人に感謝しています。いつも食べ残しなしでおいしく食べています。」
2 食に関する指導
① 2年生・・・きゅう食のお手つだいをしよう(特別活動)
そらまめの大きさや花を紹介し、そら豆の由来譚「わらと炭とそら豆」のお話をした後にそら豆むきをしています。むいた豆は、調理員さんに届けます。
自分たちでむいたそら豆を食べています。そら豆が苦手な子もいますが、この日の空まめは、自慢げに食べている児童が多いです。
【児童の感想】
さやをあけるとき、かたかったです。先生にあけかたをおしえてもらったらできるようになりました。さやのなかはふわふわでした。わたしは、そら豆を16こむぎました。つぎの2年生もがんばってほしいです。きゅうしょくのそらまめもおいしかったです。
② 6年生・・・バランスのよいこんだてを考えよう(家庭科)
非常勤講師として6年生の家庭科の授業を行っています。給食の献立も作り、実際に作っています。
【授業で使用したパワーポイントの1部】
他にも「1年生 きゅうしょくがはじまるよ」「5年生 みそづくり」など、各学年に応じた食に関する指導を行っています。
本校は、自校方式のため、給食室と児童との距離が近く、児童にとって「食」がとても身近に感じられる利点があります。子どもたちの「おいしい給食いただきます」の声に励まされながら、調理員さんたちも日々の給食作りに励んでいます。