青柳小学校の食育授業Vol.1
レシピ本を出版された松丸奨先生(東京都文京区立青柳小学校・学校栄養職員)から食育授業のレポートが届きました!今日は2年生と3年生の授業をご紹介します。
2年生の食育授業―育てた野菜でクッキー作りに挑戦-
江戸東京野菜である、後関晩成小松菜(ごせきばんせいこまつな)、馬込三寸にんじんを栽培した2年生は収穫の一部を使い、みんなでクッキーを作りました。焼いている間の時間は、保護者への発表の時間です。自分たちで伝統野菜の歴史や栄養を調べて発表しました。
オレンジ色と緑色の野菜クッキーから、野菜を育てて収穫し、料理する楽しみをみつけたようです。
3年生の社会科授業―全国各地の郷土を知ろう―
全国のたくさんある郷土料理、今日はちょっとした寸劇を行いながら郷土食の中でも、いくつかに着目し、北海道、秋田、新潟、栃木、東京、名古屋、兵庫、広島、福岡、沖縄の紹介です。
松丸先生「今日は沖縄に旅行にきたぞ!でも、初めての沖縄、どこかに料理にくわしい人はいないかな?」
担任の先生「メンソーレ、メンソーレ沖縄へ」(メンソーレは沖縄の方言=いらっしゃいませ)
松丸先生「なにか美味しい沖縄の料理を食べたいのですが・・・」
担任の先生「カメーカメー ゴーヤチャンプル」(かめーは沖縄の方言=食べなさい)
このような形で、方言を混ぜながら授業が進みます。
難しい方言がでてくるとアッハハ・・・笑いがおきて、夢中になって授業を聞きます。
「しもつかれって何?食べてみたい」「のっぺい汁と明石焼きは食べたことあるよ」とあちこちから元気な声が聞こえてきます。
さて、寸劇の授業をきっかけに、これから自分たちで全国各地の郷土料理を調べます。
大きな紙にまとめあげ、いよいよクラス全員の前で発表の時間。
たくさんの郷土料理が見つかりました!
3年生の社会科授業―江戸時代から現代までの食生活を学ぼう―
昔の人々の生活を学ぶ時、食についても気になりますね。現代との違いや不思議を学びます。
場面が変わると、ちょんまげのカツラをかぶって、江戸ならではの話になります。
「タイムマシンで行ったみたい。昔の隅田川はきれいだったんだね。」「命がけで、フグは食べたくないなー」といった感想が聞こえてきました。