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第3回食育シンポジウム報告4

第3回食育シンポジウム~コロナ禍の学校給食から見えた課題を考える~ 報告4

 

馬場      亀ヶ谷さん、学校現場で指導をしていて、エビデンスに基づいた指導に先生は取り組まれているように前から聞いておりますが、その視点からいうといかがですか?

 

亀ヶ谷(富山県高岡市立野村小学校)  今、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校のほうでもGIGAスクール構想(※)が進められています。私たち学校栄養職員たちも、エビデンス食育、根拠や証拠に基づいた食育をおこなうことが、今のウィズコロナの時代には必要な能力だと思います。

私がさきほど発表で使った検定などのやり方で、どうすれば勉強につながるかについては、全国学校栄養士協議会が研修会を開いていたり、栄養教諭食育研究会で仲間と一緒に検定の方法を研修して習得できたりします。ホームページで詳しく見てもらえばいいのですが、これからはぜひその力を身に付けて、子どもたちや保護者の方に向けて、栄養教諭や学校栄養職員がバリバリ働いていけばいいなと思っています。

 

※GIGAスクール構想~(Global and Innovation Gateway for All) 義務教育を受ける児童生徒のために、1人1台の学習用PCと、学校における高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画。

 

馬場      ありがとうございました。今日は全国学校栄養士協議会の会長もお務めになっている長島美保子さんが参加しておりますけれども、ただ参加しているだけじゃつまらないと思いますので、ここで一言お願いしたいと思います。全国学校栄養士協議会でも、コロナの時代になって、ウィズコロナ、あるいはアフターコロナというふうに推移していくわけですが、協議会として、あるいは会長として、今回の試練をどのように受け止め、また、取り組んでいっているか。ご発言をお願いします。

 

長島美保子(全国学校栄養士協議会会長・全国学校給食甲子園実行副委員長)     先ほどから皆さんの貴重な意見をたくさん伺いながら、現場では素晴らしい取組みがされているな実感しています。先ほど浅野さんもおっしゃられたように、休校が長期に及び、給食がない中での子供たちの栄養格差が懸念され、保護者の負担の増大もすごく心配になりました。

その中で、文科省の指導等も受けながら、現場の栄養教諭等が専門性を発揮した仕事がどれだけできるのかを注視してきたわけですけど、今回の3月4月5月のコロナ禍での取組み事例を、全て全国から集めてみました。そしてほどなく、その事例集を刊行する運びになっています。それを皆さんに活用していただきたいと考えていますが、その中で5月頃はまだ手探り状態だったにもかかわらず、ICT(Information and Communication Technology)を活用した取組みがずいぶんありました。

担任教諭や調理員さんも加えながら、オムライスのような簡単な調理のつくり方を実演して、そのプロセスを動画で家庭に配信したものもありました。学校の教科等で習っている給食を教材として、食育を課題に、子どもに合わせて朝食づくり、あるいは1食分の食事づくりをさせて、それを共有してホームページ等で知らせるというような様々な取組みもしていました。

コロナ以前にはなかったデジタル化に、一歩ずつ歩を進めているところがあります。本当にコロナで大変だった、ということだけではなくて、前を向いてやっていかなければいけないというところが、今回の取組みの目玉になっています。

 

馬場      ありがとうございました。先生の協議会としても、大変意欲的に取り組んでいるというのをあちこちから聞いておりますので、その一端をお聞きしました。

それでは、前半のパネルディスカッションの最後に、秦さん、特に代表としてお聞きします。秦さんのスライドにこれからの栄養教諭として大変重要なカテゴリが掲げられておりました。

大型センター化に伴う配置数減とか、新しい生活様式に沿った学習活動の工夫。ICTの効果的な活動ですね。その効果的な活用と効率化と重点化、ぬくもりを子どもたちへつなぐという課題を先生は掲げていただいたわけですが、時間の都合で、たぶん言えなかったと思うので、ここで存分に先生の思いをこれからの栄養教諭を語っていただきたいと思います。

 

(香川県高松市立国分寺北部小学校)  たぶん現場の先生方は、このコロナ禍の中、そして学校再開後もお忙しくされていることと思います。

普段でも一生懸命頑張られていますが、それぞれの置かれた状況、例えば市町、自治体との兼ね合いや、市町の給食会があるない、また発注業務等を自らが抱えているかどうかや、学校が単独校なのか大型のセンターなのか、などという状況により、それぞれ置かれる立場が違うと思うんです。

 

そんな中で、単独校には単独校のメリットがあり、大型のセンターとしても、例えば受配校の足並みをそろえてというようなメリットもあると思います。その置かれた状況の中で、限られた時間や人手の中で、指導においてもどんなことができるのかを考えていく必要があると思いました。

そういった中で、このコロナを受けてICT化が進んでいくというのは、上手に使えばメリットがあると思います。例えば大きなセンターで、1学期のうちに1回しか子どもたちに会えないという状況の中でも、ICTで動画や写真などを受配校に配って、担任の先生を通して一斉に指導することも可能かと思います。これからそういったスキルも含め、いろいろな工夫ができるのかなとは思っています。

 

馬場      秦先生の見解表明でもありますが、他の栄養教諭の先生方も同じ思いではないかと思いました。それでは、パネルディスカッションの前半をここで一区切りつけたいと思います。それで、実は会場、このシンポジウムを視聴している方々から多数のご意見、質問が出ておりますので、これをこれから10分間で事務局で整理をしまして、休憩を終わった後に、ディスカッションを続行をしたいと思います。

(休憩時間)

 

馬場      皆さんおそろいでしょうか。それでは再開したいと思います。全国の視聴をされている方から反響がございまして、個別の先生方について、大変お褒めの言葉もございました。特に秦先生の見解表明については大変参考になったし、勉強になりましたということでございますので、秦先生、期待を裏切らないようにこれからも栄養教諭のリーダーになってください。

 

          頑張ります。

 

馬場      その他にも、例えば渕先生には、保育園の30食のみの給食の時間の調理員さんの人数などは削られたりしなかったでしょうか?という心配の声も来ていましたけども、渕先生、いかがですか?

 

(大分県豊後大野市西部学校給食共同調理場)

それについては、必要な人数を調理に充てるということで、市と委託会社のほうでも話をしていただいて、削られるということはありませんでした。ただ、通常よりは少ない人数になり、自宅待機の調理員さんは給与補償をするということで、市と委託会社で話をして、安全な給食をみんなができるように取り計らっていただいたようです。

 

 

馬場      ありがとうございます。浅野さんにも質問が一つございました。アメリカの学校給食は日本の学校給食と比べると不十分だと私も思っています。私の孫たちがボストンで学校給食を受けていたので、日本の学校給食と比べるともう話にならないと思いました。浅野さんはアメリカで活動している時間が長いものですから、アメリカの学校給食をもっとまともにする方法はないのかという、大変、大統領に対する質問みたいなのが来ています。

 

浅野(保健学博士、米国財団法人野口医学研究所創始者・名誉理事)        

アメリカ全土で、統一された同じような制度で調理をして、それを児童・生徒に食べさせるというのは、ほぼ100パーセント無理でしょうね。ユナイテッド・ステーツ(合州国)ですから、それぞれのステーツ(州)で、それぞれのご意見を持っている人がいます。私の孫たちが給食で食べているのは、要するにハンバーガーにコーラというような給食なんですね。

それを調理の施設をつくって、学校でそれぞれ1か月分の献立を考えて、レシピの工夫をして、調理をして、画一的に子ども食べさせるということは不可能な国情です。思想を持った国ですから、学校給食というのは、アメリカには実はないと思っているんです。学校がただハンバーガーを提供してくれる、というくらいのことで考えておいたほうがいいかもしれません。

 

 

 

馬場      アメリカの国情を見ながら、日本の学校給食との比較文化論になるご発言でした。これはアメリカに限らず、フランスで暮らしている日本人の子どもたちも、フランスの学校給食は日本の学校給食と比べると天と地ほども良くないという感想を聞きました。逆にいうと、日本の学校給食は世界に冠たるものであって、ちょっとこの制度と、それから1万2,000人の学校栄養士を列島に配置して、栄養管理をしながらバランスの取れたランチを提供するのは素晴らしいことです。これはもっと世界に発信してもいいですね。

 

浅野      まず私は、アメリカの病院の給食の調査をしまして、患者さんに受け入れられるような病院給食がどのくらいできるかということを調査して報告したいと思っています。

 

馬場      視聴者からの質問です。給食の献立をテイクアウトで活用できないか。こういうことでございます。確かにこれは、つくる給食が何食分というふうに決まっていますが、例えば月水金は余分に20食つくってありますから、希望者にはテイクアウトで給食費を払っていただければ出しますとか、あるいは、予約を取っておくとか、こういう方法もコロナ禍の時代を迎えて、発展して考えることができないかどうか。

いかがでしょうか。どなたでも結構ですが、現場にいる先生方、それはちょっと難しいとか、こうすればできるかなとか、何かありますでしょうか。今うなずいていた亀ヶ谷先生、何かアイデアはございますか?

 

亀ヶ谷(富山県高岡市立野村小学校)       以前私は、一つの市の中に一つの給食センターがあったところに勤務していました。そのときはコロナではなかったのですが、給食の他に試食のようなものもつくって市役所に置いて、市民に給食のことをPRできないかなと考えたこともありました。現在は大きな市に来て、市のほうにも栄養士がおりまして、その下に学校の栄養士がたくさんおりまして、今やはりそういうことをするには、市との綿密な相談が必要なのかなということを思っております。

 

馬場      他に先生方、いかがですか? ご意見はございませんでしょうか。テイクアウト。一般の人からの発想、希望からすると、学校給食がテイクアウトOKだよ、取りに来てくださいと言われると非常にうれしいんですけれどもね。限定10食とか、こういう時代ですから、可能性があるような気もするんですけれども、いかがですか。齊藤調査官、国の立場からは、そういうようなことはどんなふうにお考えですか?

 

齊藤(文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課・学校給食調査官)     

制度を整備する必要があるかなと思って伺っておりました。給食は給食法に基づいておこなうことになっているので、食材費を保護者からいただくという法的な制度上のこともあり、その中で販売できるのかということがまず一つ。もうけを出してはいけないとか、様々制度があるので、整理をしていただくことも必要だと思います。

あと、会計上も、公会計と私会計でやっているところがあります。文科省は公会計化を進めておりまして、教員の働き方改革の観点も踏まえて、集金業務から収入支出の部分を自治体が責任を持っておこなうということを進めているところですね。先ほど宮川さんがおっしゃったところも、給食費の兼ね合いが出てくるのかなとちょっと思ってはおりました。

あと、もう一つ、学校給食は衛生管理基準に基づいておこなっているので、基本児童生徒に提供して、2時間以内の喫食に努めるというような、衛生管理の部分も配慮しております。テイクアウトの場合はそこをクリアしていくとなると、すぐに食べなければなりませんし、そもそもテイクアウトができるかの制度上の整理と合わせて検討をしていく必要があると思いながら伺っておりました。

 

馬場      やっぱり制度上いろいろ制約があるのですね。確かに衛生管理という点まで広げると、なかなか実現は難しそうなのです。ならば逆に学校に来てもらって、地域のお年寄りに学校に来てもらって児童・生徒と一緒に給食を食べる。生産者とか地域の方に来てもらって一緒に子どもたちと食べるというのはありますけれども、もうちょっとそれを拡大して、1日30人くらいとか20人くらいに来てもらって、各教室に入り込んで一緒に食べるのはいかがでしょうか。

 

亀ヶ谷    子どもと一緒に食べるというのは、学校との兼ね合いもあると思うのですが、実際、センターなどで申込みをすれば、給食費を払うと試食できるところもあります。地域に開かれた給食を体験するようなシステムを構築しているところもあると思います。そのような取組みをされているところがあるのではないでしょうか。

 

馬場      センターで見学に来た方々に給食を出すというところ、ございますよね。外国の人がそれを希望して、よく食べに行っているということを聞いていますので、そういうことをごく普通に広げていくということも、学校給食の重要性をPRする一つの活動になるのではないかと思いました。

 

香川(女子栄養大学学長・全国学校給食甲子園実行副委員長) 

      香川です。ずっと姿を隠しておりましたが、話は伺っておりました。学校給食を地域に還元することについては、東京都の荒川区が積極的にされています。特に社会福祉協議会と連携して、地域にいらっしゃる高齢者たちに声をかけて出てきてもらって、料金前払いでやるということで、ドタキャンがあっても経費的に大丈夫なように対応されているようです。

また、そのタイミングを生かして、学校のほうで健康体操とかそういったことをやって、地域の高齢者たちがより一層健康に過ごしていくという資源の一つとして、学校給食を活用しているという例はございます。

 

 

馬場   ありがとうございました。荒川区の例も入れて、お話しいただきました。先生方にお伺いしたいことで、学校給食のためにどんどん野菜をつくったのに、給食が休みになったので余ってしまったという生産者がいると思うんですね。今後、コロナ禍の問題がどのように進展するかわからないので、生産者、地元の農家さんには本当に申し訳ないという気持ちと、ご苦労をかけるという気持ちがあるだろうというご意見が来ています。

生産者の方々とともに何か大変苦労されたとか、これからどうしようかという話し合いをしているとか、生産者とのつながりの点で、何か変化があったらぜひご発言をお願いします。いかがでしょうか。渕先生、どうぞ。

 

          うちに野菜を納入されている生産者の方は、学校給食専用ではないので、他の道の駅に出したりしていて、特に困ったとは言ってこられてはないですが、今国で和牛とかいろいろな食材を、無償提供していただいています。豊後大野市でも、和牛やネギ、豚肉、地鶏ですね。「豊のしゃも」もごく最近になって無償提供していただいていて、とても豪華な給食を子どもたちが食べて、さらに郷土学の勉強も一緒にできるような効果が、今できているところです。

 

馬場      ありがとうございました。他にご発言の先生はいらっしゃいますか?

 

          今、渕さんがおっしゃられたような無償提供は、香川でも畜産品や水産品を何品か、いただいています。私がいる高松市では、基本的には統一献立になっていますので、休校になった時も高松市の学校給食会に発注等をキャンセルしていただいたり、また、始まるときに調整していただいたりということはありました。

月1回程度、高松市の中でもうちの国分寺という地区の生産者の方から食材を仕入れて「ふるさと給食」を出しているのですが、コロナの休校中や再開してすぐくらいのときは、「ふるさと給食」は見合わせ、仕入れもできませんでした。2学期からは再開することになりましたが、やはり生産者の方がだいぶご高齢になってきているので、5年後、10年後の、そのあたりの連携が少し心配なところです。

 

馬場      ありがとうございました。それからもう一つだけ、栄養士の先生方にご意見を求めている方がいるので、ぜひご発言をお願いしますが、この冬に向かって、今気温がどんどん下がっております。それと並行して湿度が非常に下がっております。湿度が低い、乾燥すると、ウイルスの活動が活発になるので、感染の状況がウイルスにとっては好転するわけです。気温が低くなると、今度は換気をするのは寒いから、なかなか換気をするのも大変だ。そういう悪条件で北海道の感染者数がここのところ急増しているわけでございます。

それで、冬場に向けての食環境、調理場の環境とか、あるいは学校給食提供の環境現場。こういうことで、先生方は何かお考えになっていることはございますか? あるいは、どういうふうに取り組もうとしていますかというのが質問の要旨でございますけれども、いかがでしょうか。齊藤調査官のほうからは、冬に向けてとか、これからのコロナ対策で、国として指導通達するようなことはおこなっておりますでしょうか。

 

齊藤      今のところはそういった通知をおこなう予定は、特にありませんでした。換気の仕方については、調理場に関しては窓を開けるということは通常しないので、これまで同様、換気扇とエアコンの併用で、気を付けていただく必要はあるかなと今お話をしております。逆に、皆さん現場のほうで、換気の仕方などで工夫されていることがあればお伺いしたいと思います。

 

馬場      国としてはやっぱり現場の悩みや方針やお考えを聞きたいという気持ちが強いようですが、いかがですか? 何か対応策をやっている先生方、おりましたらぜひここで紹介していただきたいと思いますが。

 

          換気について、先日空調の設置率というようなデータもおろしていただいて、夏場はなんとか暑いながらも、調理員さんが頑張ってしのぎきったのですが、冬場は気温もですがノロウイルス流行の時期でもありますので、手洗いをきちんとやっていきたいと思っています。しかし調理場のほうも、温水の手洗い場が1カ所しかないとか、それぞれの調理場で基準に沿ってはいない部分があるので、いつも以上に手洗いをきちっとするというのを徹底していこうとは思います。

また調理員さんの休憩室の狭さという問題があり、かなり密になっている状況がずっと続いているので、そちらを心配しているところです。

 

馬場      ありがとうございました。予定の時間もだんだん迫ってまいりましたので、最後に先生方、今日ご出演なさっているパネリストの方々から一言ずつお伺いしたいと思います。それで視聴者から来ているので、コロナ禍においてできないではなく、どうすればできるかという考えが大事ではないでしょうか。ピンチをチャンスにすることができるようになったと思います。先生方頑張ってくださいと、こういうメッセージが来ております。それで浅野先生以下、一言ずつお一人様1分以内でお願いしたいと思うのですが、これから学校給食、食育、あるいはコロナ禍対策。こういうことに対して、私はどのようにやるかという決意表明を一言ずつお願いしたいと思います。それでは浅野先生からお願いします。

 

浅野      やはり手洗いとか、うがいとか、それから常にマスクをするとか、換気をするとかですね。一つの会議室で会議をするときには、必ずどこか一部窓を開けて、今までは閉めていたドアも開けて、ミーティングするようにしています。学校給食をつくって子どもたちに給食を供給する人たちは、環境を改善しながら、最善の給食をつくって供するということがなかなか難しいでしょうけども、ぜひ頑張っていただきたいと思っております。皆さん頑張ってください。

 

馬場      ありがとうございました。それでは続きまして、齊藤さん。

 

齊藤      今日は本当にいろいろ発表を聞かせていただいてありがとうございました。宮川さんもおっしゃっていましたが、私も情報を得る手段が実はなかなかなくて、文科省のHPに載せている資料も、こちらから情報を積極的に集めて発信しています。今日の発表のような中身があれば、私もぜひ知りたかったと思って聞いておりましたので、私の方へも積極的に情報提供をいただけると、私からもこういった場とか、私が発信する場ではお知らせできると思います。

実は、休校中、栄養教諭って今何をしているの?と私に質問されることもありました。国民の方とか、栄養教諭以外の方、調理場の中を知らない方は、どういうことをやっているか知らない人が意外と多いというのもあると思います。栄養教諭は元々アレルギーも含めて対応をしている中で、こういったときに、給食の食材のキャンセルなど、本当に大変な思いでやられていたことを知らない人も多くいますので、ぜひ私にも情報提供をいただきまして、これから私としても発信していきたいと思います。今日はありがとうございました。

 

馬場      ありがとうございました。それではここからは現場の栄養教諭の先生方、トップバッター渕先生お願いいたします。

 

          一言だけ、この場をお借りして言いたいことがあるのですが、全国でも大分県でも、コロナ禍で会議となどがなくなって、栄養士同士のつながりが薄くなってきたような気がします。みんなで集まって、他愛のないことでも会話したりすることで、一人職場といわれている栄養士の中でも、勇気づけられたり、前に向かって進んで行ったりできると思うのですが、そういう場が本当になくなってしまって、一人で苦しんでいる人もいるんじゃないかなと思います。私は周りの方にすごく支えられて、コロナ禍にあっても、前向きに楽しくと言ったら語弊があるのかもしれないのですが、挑戦していくことができましたが、もし苦しんでいる栄養士とかがいたら、絶対にどこかにつながりがありますので、それを考えて前向きに過ごしてほしいと思います。

 

馬場      続きまして、秦先生。

 

          今日はありがとうございました。他県の先生方のいろいろな事例を知ることができて、とても勉強になりました。渕さんも今おっしゃっていましたが、香川県でも、やはり研修会などがなくなっていましたが、やっと先月オンラインで少し研修ができて、栄養教諭同士が情報を共有できました。本当に一人で頑張っていらっしゃる先生が多いので、アピールが苦手な栄養教諭ではありますが、こつこつと今できることをやっていくのが大事なのかなと思います。

ICTも使いながらですが、時にはやはり効果的に、野菜の実物を持っていったり、おいしい給食を届けたりすることが必要ですね。おいしい!とか、すごい!とか、おお!という言葉を、大きな声を出してはいけないのですが、そういう気持ちを持ってもらえるような給食の提供や食育ができればいいなと思います。ありがとうございました。

 

馬場      ありがとうございました。続きまして、亀ヶ谷先生。

 

亀ヶ谷  今日は貴重な時間をどうもありがとうございました。ウィズコロナの時代には、エビデンスに基づいた食育をして、食育を見える化することで、保護者の人たちにもPRしていきたいと思います。どうもありがとうございました。

 

馬場      ありがとうございました。菊池さん、よろしくお願いします。

 

菊池(岩手県立気仙光陵支援学校)   

      

本日は栄養教諭の方々のいろいろなお話を聞けて、すごく勉強になりました。私も本校では栄養教諭一人ということで、コロナという今までにない様々なことを経験しましたが、本校では保健部があって、保健部長や養護教諭の先生方がすごく親身になって、給食対応について考えてくださいました。これからも学校の中での連携というつながりを大切にして頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

馬場      ありがとうございました。それではアンカーは宮川さん。よろしくお願いします。

 

宮川 ( 信越放送情報センター制作部次長)

  

今日はどうもありがとうございました。いろいろな現場のお話が聞けて、本当に楽しかった、という言い方はどうなのかと思いますが、良かったと思っています。齊藤さんに寄せていただいた情報は、そのまま全て私のところにいただくということで、よろしくお願いしたいと思います。

しばらく学校給食を食べていませんけれども、何かの機会があれば本当に食べたいなと思いました。大分の団子汁も食べたいですし、あと、菊池さんがおっしゃっていた、特別支援学校があんなに細かく給食をつくっているんだ、ということも、本当に私どもは知りませんでした。そういうことを発信していくのも、ローカルではありますが、私どもメディアの仕事だと思っておりますので、ぜひ本当に情報提供をよろしくお願いします。ありがとうございました。

 

 

馬場      パネリストの先生方、どうもありがとうございました。

今日は楽しくも大変有意義なシンポジウムだったと思います。非常に重要な現場からの報告、それから課題提起、それから問題意識を持ったこれからの取組み。こういうことを先生方からそれぞれの立場から現場からの意見が発信されました。

それに対してメディアの代表でもある宮川さんが、一般的な課題、それからメディアの取組み。こういうものについて広い視野で触れていただきました。さらに浅野さんからは、国際的な視野から食育、学校給食ということについてのご意見を広く伺うことができました。

モデレーターとしては力不足で不十分な点が多々ありました。また初めてのネット中継によるシンポジウムでございまして、不慣れな点もあり、また、何かと不十分な点があったことをお詫びするとともに、これからは皆さんとともに、学校給食、食育、そしてコロナを克服していく児童・生徒の食のあり方について、広く考えを深めていきたいと思いました。

それでは締めくくりは長島美保子先生、全国学校栄養士協議会の会長であり、また私たちの学校給食甲子園の実行副委員長であり、審査副委員長もやっておられます、長島さんに締めくくりの言葉をいただきたいと思います。長島さん、よろしくお願いいたします。

 

長島      本日は長時間にわたりまして、皆さま本当にお疲れさまでした。いまだ収束のめどが立たないコロナ禍の中で、オンラインで全国を結び、このような素晴らしいシンポジウムがおこなわれましたことを、本当にありがたく思っておりますとともに、心から感謝申し上げます。

ご講演いただきました浅野さん、そしてパネリストの齊藤るみ調査官をはじめ、栄養教諭の現場の皆さま、そして宮川さま。本当に本日の有意義なお話をたくさんいただきました。コロナをいかに克服し、工夫を凝らして、子どもたちにおいしい給食を届けるか。示唆に富んだ、今すぐ現場では参考になる素晴らしいお話がたくさんございました。お礼を申し上げます。

全国各地において、このシンポジウムを視聴された皆さまも、臨場感ある参加を実感されたことと思います。本日のシンポジウムがコロナという最大のピンチをチャンスに変えて、デジタルによって開催されたこと。ウィズコロナにおける今後の学校給食の充実、食育のさらなる推進に資する役割を確認し合えたことと、多くの成果を皆さまとともに喜び合っていきたいと思います。本日はありがとうございました。

 

峯島      長島さん、ありがとうございました。最後にご案内をさせていただきます。来る12月5日土曜日午後1時から、第15回全国学校給食甲子園決勝大会を、同じようなオンラインで今年は開催いたします。大会の模様は食育授業コンテスト、12代表の先生から、食育授業コンテストをオンラインでおこないまして、その後に表彰式の模様をお伝えいたしますので、ぜひご覧いただきたいと思います。これをもちまして、第3回食育シンポジウムを終了とさせていただきます。最後に皆さん、手を振ってお別れをしたいと思います。皆さま、ご清聴ありがとうございました。

(おわり)

 

―第3回食育シンポジウム―

~コロナ禍の学校給食から見えた課題を考える~ 

日 時  2020年11月14日(土) 午後2時-同5時

ZOOM(オンライン) 同時YouTube配信

主 催  認定NPO法人21世紀構想研究会

協 賛  株式会社野口医学研究所

 

報 告:矢崎千絵(認定NPO法人21世紀構想研究会事務局)

オンライン配信・編集:秋澤幸太郎(認定NPO法人21世紀構想研究会事務局・株式会社Alfree代表取締役)