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日本の給食現場を見学して学んだ 台湾の視察団訪問記

台湾メディア同行の訪問団

一昨年から台湾給食の推進団体である大享食育協会が初めて21世紀構想研究会が主催する全国学校給食甲子園を見学して以来、今年で3回目。今回は、同協会がより台湾の一般の人々に日本の給食を知ってもらうため、テレビ局や雑誌社の記者も連れてきて、全国学校給食甲子園を見学し、取材した。

 

全国学校給食甲子園の見学・取材の他、同協会は日本の給食に関わる会社や実際の学校給食現場も見学・取材したいとの意向もあり、21世紀構想研究会事務局の紹介により12月9日、10日株式会社藤江と日野市立日野第一小学校に訪問した。

 

 

台湾メディア同行の訪問団

一昨年から台湾給食の推進団体である大享食育協会が初めて21世紀構想研究会が主催する全国学校給食甲子園を見学して以来、今年で3回目。今回は、同協会がより台湾の一般の人々に日本の給食を知ってもらうため、テレビ局や雑誌社の記者も連れてきて、全国学校給食甲子園を見学し、取材した。

 


台湾視察団に挨拶する益子純子代表取締役社長

 

株式会社藤江が契約している学校は163校、毎日73,000食を提供している。この他、保育園や福祉施設の35施設に毎日8,200食を提供している。

 

 

社員研修が充実している経営方針に感銘

株式会社藤江の正社員になるためには、四つの資格(調理師、栄養士、管理栄養士、栄養教諭)のいずれかを持つ必要がある。現在正社員数570名、パートタイム従業員数1,680名。

 


益子社長は株式会社藤江の取り組みを紹介

 

同社は社員教育に非常に力を入れており、本社近くに学校の調理室と同様な設備など設けて社員のトレニングを行っている。また、14の階層を設け、それぞれの階層に応じて研修プログラムを組んで、きめ細かい社員教育を実施している。
台湾視察団一同は益子社長の紹介に興味津々、特に終始笑顔で明るい益子社長の姿勢や「初心忘るべからず」という言葉にとても感心したようだ。皆はパワーをもらった、台湾に戻って初心に戻って引き続きそれぞれの職場で給食に携わる仕事に頑張ると言っていた。

 


益子社長と台湾視察団一同

 

 

東京・日野市立日野第一小を訪問

昨年全国学校給食甲子園で優勝賞を獲得した瀬川久美子先生が所属する日野市立日野第一小学校のご協力を得て、台湾視察団一行は実際に日本の小学校で給食の調理状況を見ることができ、さらに美味しい給食を食べることができた。

 


全国学校給食甲子園で優勝したことを祝う横幕

 

日野第一小学校では、一人の栄養士と五人の調理員が在籍しており、毎日460食を作っている。歴史のある学校なので、校舎や厨房を古く感じているが、厨房内はちゃんと整理整頓されており、床も水で濡れておらず、高い衛生水準で給食を作られていることがわかる。

 


子供や保護者に学校の給食を紹介

 

今回食べたのは子供が大好きなカレーライス、瀬川先生の話を聞くと、このカレーの甘味は玉ねぎを炒めた甘味であり、決して市販のものではない。また、サラダに使われるドレシングもトマトの皮を剥いて濾過させ、トマト汁にレモン汁を加えて、とてもスッキリした味となる。台湾視察団のメンバーは多い人が3回もお替わりして、お腹をいっぱいまで食べた。

 


日本一のカレーライスと瀬川先生のメッセージカード

 

 

児童と日々手紙交流をしている瀬川先生に感銘

瀬川先生の仕事状況を伺うと、基本的に一人で仕事をこなすことが多いが、栄養士研修に参加して他の栄養士と交流したり、近隣の学校の栄養士と定期的に交流会をやったり、また調理員と一緒に調理現場の問題を研究している。美味しいかつ栄養バランス良い給食を子供達に食べてもらうように日々努力している。

 


熱心に瀬川先生の話を聴く台湾視察団メンバー

 

瀬川先生は毎日子供達宛に手紙を書いて、その日の給食を子供に紹介している。そして給食時間になると、子供は校内放送を通じてこの手紙を読んでいる。そして、瀬川先生はよく子供達からも手紙をもらっている。このような交流活動を通じて、瀬川先生は子供の給食に対する考えを知り、そして給食メニューのヒントにもしている。
台湾視察団メンバーがとても感動したのは、瀬川先生が一人一人宛に中国語でメッセージカードを書いたこと。食事の途中、台湾視察団に興味津々の子供達が集まってきて、そこで子供達との交流会も臨時開催、子供達と交流する瀬川先生の姿を見て、メンバー達は瀬川先生が日々努力していることに感動していた。実り多い学校訪問だった。

 


日野第一小学校石田恒久校長先生、瀬川先生と台湾視察団一同

 

写真・文 福沢史可(全国学校給食甲子園事務局国際担当)