NO.154
ハッサク
9月1日
ミカン科のハッサクは、学名のCitrus hassaku が示すように日本原産の柑橘類です。万永年間の１８６０年頃、村上水軍でも有名な広島県因島で恵徳上人がお寺の境内で発見したのが、ハッサクの発祥といわれています。因島で発見された背景に広範囲に活動していた村上水軍があり、色々な所から持ち込まれた柑橘類が交雑して先の発見につながったのではといわれていて、ミカン科の中では雑柑類に分類されています。
ミカンの中で食べれる時期が最も早く、旧暦の八朔（八月昨日＝８月１日）頃から食べられることから「八朔（ハッサク）」と名付けられたといわれますが、その頃は酸っぱすぎて、実際の旬は翌年の２～３月頃とのこと。苦みのある爽やかな酸っぱさのする柑橘類です。
９月１日は、各地で八朔祭が催されますが、私の故郷の島根県益田市では、柿本人麻呂神社で少し早い秋祭りがあって、子どものころ参道の両側のお店を十円玉何個かを手に握りながら見て回ったものでした。