あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.71

トケイソウ

6月10日

 

日本書紀の天智天皇10年(671年)4月25日(新暦6月10日)の項に「漏刻(水時計)を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動す。」とあることから、6月10日を「時の記念日」にしたといわれています。この「時の記念日」は国民の祝日にはなっていませんが、それは大正時代に行われた生活改善運動の中で生まれたといいます。つまり、それまで日本人は時間にルーズだったのでそれを改善しようとしたわけですね。世界でも日本人は時間に正確だといわれていますが、この百年で獲得された国民性なんですね。

花の形が時計を連想させることからトケイソウ(時計草)をこの日の誕生樹にしました。

ところで、6月10日は語呂合わせから、「ところてんの日」でもあります。これはところてん(心太)の原料である天草(てんぐさ)の生産量が日本一の伊豆のところてん生産者が定めたということです。この頃、天草漁が解禁され、初物が味わえるといいます。天草を煮てその凝ったものをてん突きで太く突き出すことから、“心太”というちょっと読みずらい漢字を当てます。鬱陶しい梅雨が終わったころの時期には清涼感を感じさせてくれる庶民の味です。