NO.66
ユキツバキ
6月5日
※システム上の不具合があり、6月5日にアップされませんでした。申し訳ありません。
1753年にリンネが命名したヤブツバキ(Camellia japonica)、1784年にチュンベリーが命名したサザンカ(Camellia sasanqua)に次いで、椿の国・日本で3番目に発見されたツバキであるユキツバキ(雪椿)は、終戦の直前の昭和20(1945)年6月5日、植物学者の本田正次氏が岩手県胆沢沢町の猿岩で発見したものです。本多氏は学名をCamellia rusticana としたのですが、海岸性のヤブツバキに対して、「山里の」という意味とオペラ「カバレリア・ルスカチーナ」をかけてつけられたといいます。和名は当初、発見の場所からサルイワツバキとしたとのことですが、日本名は「雪椿」のほうがきれいな感じがするということで変更されたといいます。
新潟出身の歌手・小林幸子の歌・「雪椿」に“つらくとも がまんをすれば きっと来ますよ 春の日が・・・花は越後の雪椿”と歌われているように、長い冬の雪に埋もれていても、春、雪を跳ね除けて成長を始めるといいます。
ユキツバキは新潟県の木に指定されていて、4月の下旬、本場・新潟では雪椿祭りが開催されます。