あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.114

ノウゼンカズラ

7月23日

 

7月23日頃は大暑、梅雨も大体明けて、最も暑い真夏の頃です。

ノウゼンカズラは盛夏の花です。付着根を持つツル性の落葉樹で、暑さにめげず天に昇るように枝を伸ばし、橙色または赤色のラッパ上の花を次々と咲かせます。

中国原産の植物で、大空(霄)を凌ぐように枝が伸びることから「凌霄花(りょうしょうか)」ともいわれています。

田川飛旅子さんの俳句に「凌凌花 犬山城と丈競ふ」というのがありますが、あの犬山城と高さを競うとはなかなかです。

日本の夏は湿度も高く、暑さで食欲も減退気味になるので、夏バテ防止のために精が付く食べ物を食べる習慣があり、その3大食事が土用の丑のウナギ、8月29日の焼き肉、そして大暑の時のテンプラだそうです。とりわけ、テンプラは私の大好物であり、汗をかきながらビールを飲みながら卓上の電気テンプラ鍋で揚げたての天婦羅を頂くのは最高です。

 

文:椋 周二