あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.214

チャノキ

10月31日

 

チャノキはツバキ(椿)と同じツバキ科の常緑樹ですが、学名はツバキが Camellia japonica (日本のツバキ)というのに対して、チャノキは Camellia sinensis (中国のツバキ)というのが一般的とのことです。花の構造などに違いはあるものの似ている点も多いようで、これまで100以上の学名が付けられたようです。

チャノキの葉はツバキと同じく厚手なのですが、極めてデリケートで茶畑の周りには同じ仲間でほのかな香りのするサザンカの生け垣をして育てるところもあるというぐらいです。

花期は晩秋の10~12月頃で、うつむき加減に白い色の花弁がつけますが、黄色の蕊はあるものの全体としては地味です。翌年の9月頃にちょうどツバキのような実がなるのですが、葉の育成のため花が摘心されるので、ほとんど見ることはありません。子供の頃、種の中の空洞にして笛を作って遊んだ思い出があります。

チャノキは何といってもお茶の材料となる葉が命です。世界には大きく分けて紅茶、ウーロン茶(中国茶)、緑茶の3つがありますが、、これはお茶の加工・製造方法が異なるだけであり、原料となるチャノキは同じとのことです。

1191年10月31日に臨済宗の開祖である栄西が中国から茶を我が国に導入したことから、この日は「茶の日」となっています。