NO.134
スダチ
8月12日
酢橘(す・たちばな)が転じてスダチとなったようですが、学名もCitrus sudachi と日本名が使われています。花は5月頃に咲き、実は8~10月に収穫されます。
ユズの近縁種ですが、ユズと異なり実が青いときに食され、果汁が爽やかでいい香りがします。食べ方は二つ切りにして刺身や焼き魚(特に、サンマとの相性は抜群)に添えられたり、擦ってうどんやそうめんの薬味として使われます。ポン酢にしてもいいですね。
佐藤春夫の「秋刀魚のうた」には、“・・・さんま、さんま そが上に青き蜜柑の酢をしたたらせ さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。”という有名な詩があります。
スダチは全国の9割近くが徳島県内で生産されていて、県の花に指定されています。徳島といえば阿波踊りですが、徳島市の阿波踊りは8月12日から15日にかけてにぎやかに開催されます。
阿波踊りは今や全国各地で開催され、東京では高円寺の阿波踊りも有名なのですが、神楽坂の阿波踊りは綺麗どころも加わわってなかなかのものです。