あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.79

シラカバ

6月18日

 

岡本敦郎が歌う「高原列車は行く」は作詞・丘灯至夫、作曲・古関裕而の歌で、その歌詞に”明るい青空、白樺林・・・”とあるように、シラカバは高原の木ですね。樹皮が白い樺(カンバ)ということから名付けられました。樹形もきれいで、白い幹と丸い葉はさわやかな感じがし、「森の貴婦人」と呼ばれています。美智子皇太后のお印でもあります。そういえば志賀直哉や武者小路実篤などが起こした「白樺派」の文化運動はシラカバをシンボルとし、明るいイメージをかもし出していた気がします。

フィンランドの国の木でもありますが、世界各地に自生していて、日本では東日本以北に分布しています。中でも、北海道や長野県で自治体のシンボルの木になっていて、長野県の木に指定されています。その長野県の白樺湖周辺には多くのシラカバが自生し、明るい高原の夏を醸し出してくれます。

また、シラカバの樹液は虫歯予防効果のあると言われているキシリトールの原料になっていて、アイスの棒や楊枝の材料としても多く使われています。