あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.254

ゲッケイジュ

12月10日

 

12月10日はノーベル賞の授賞式が、行われる日です。これはダイナマイトを発明したスウェーデン人のアルフレッド・ノーベル(Nobel)が1896年のこの日に63歳で亡くなったことによります。

2021年の今年は、日本人28人目の真鍋淑郎氏が気候研究でノーベル物理学賞を受賞されました。

栄えあるノーベル賞受賞者は、Noble Laureates(月桂樹の冠を戴く人)と呼ばれています。NobelとNoble、ちょっと紛らわしいのですが、前者は人の名前で後者はゲッケイジュという樹木の名前Laurelに高貴なというNobleがついたことによります。

クスノキ科のゲッケイジュは南ヨーロッパが原産で、ベイリーフ(bay leaf)とかローレル( laurel)と呼ばれ、強い香りのある葉は料理のスパイスとしても有名です。

ギリシャ神話に、太陽の神アポロンが河の神ラドンの娘ダフネに求愛をしますが、キューピッドがそれをこころよく思わずアポロンに「思慕」の矢を、ダフネに「嫌悪」の矢を放ち、ダフネはアポロンから逃れゲッケイジュに変身し、アポロンはゲッケイジュの枝で冠を作りダフネを追想したというのがあります。

アポロンは、武術の達人であることから、オリンピックの勝者にゲッケイジュの冠を授けるようになったのですが、武術だけではなく医術、数学、音楽などの守り神であることから、ノーベル賞を象徴するに樹木になったわけです。