NO.310
オウバイ（黄梅）
2月4日
２月４日は立春ですが、この日の誕生樹をオウバイ（黄梅）としたのは漢名で「迎春花」と呼ばれていることからです。また、英語名では「ウィンター・ジャスミン」とのことですが、まだ寒いこの時期に春を呼ぶように黄色い花を咲かせます。
ところで、日本は春夏秋冬という四季がはっきりしていて、さらに六つに細分化して”二十四節気”、そしてさらに三つに細分化して”七十二候”という季節を表す暦があります。暦は大きく分けて、太陽との関係に基づく「太陽暦」と月の満ち欠けに基づく「太陰暦」がありますが、いずれでも一日を自然数（１，２，３・・・）で表す暦と太陽・地球の動きとの間にズレが出てきますので、「太陽暦」では４年に１回の閏年で２月２９日の１日を増やして修正し、「太陰暦」では年間約１０日ほどのズレが出るので季節により近い太陽暦を踏まえて閏月で修正している「太陰太陽暦」（旧暦）という訳です。
そういえば、一昨年、芭蕉の有名な俳句「五月雨を集めて早し・・・」の最上川を訪ねてみようと思い、芭蕉が最上川を訪れた時期を調べてみたら７月上旬ごろでした。”五月雨（さみだれ）”というのは梅雨の長雨のことなんですね。旧暦には注意が必要ですね。
〇 春節の日の黄梅を見逃さず （後藤比奈夫）