あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.257

ウラクツバキ

12月13日

 

織田信長の弟の織田長益〈ながます〉は、信長、秀吉、家康の三傑に仕えた武将でありながら、利休十弟子の一人といわれた茶人で、雅名を有楽斎(ウラクサイ)あるいは如庵と称したひとです。

元和7(1621)年12月13日に没しましたが、その遺愛のツバキが「ウラク」または「ウラクツバキ」と呼ばれていて、学名もCamellia urakuです。

ピンク色の一重ラッパ咲きの椿で、香りがありなかなか品がいい感じがする花です。関東では一般的に「太郎冠者(タロウカジャ)」と呼ばれています。

日本のヤブツバキと中国のピタールツバキの掛け合わせといわれています。

ちなみに、フランク永井の歌った「有楽町で逢いましょう」で有名な有楽町の地名はこの織田有楽斎の江戸屋敷があったことからきているという説があります。また「君の名は」で有名な数寄屋橋は有楽斎の数寄屋造りの茶室があったことから来ているのではないでしょうか。

有楽斎が京都・建仁寺に作ったお茶室・如庵は国宝で、今は犬山城の下の有楽苑に移設されていますが、このお庭にはもちろん、ウラクツバキが植えられています。