あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.141

イチジク

8月19日

アラビア南部が原産のイチジクはクワ科の落葉樹で、中国では花が無い果物ということから「無花果」と名付けられたといいます。花が無いわけではなく、果実の中にあるため外側からは無いように見えるということです。ではどういうふうにして受粉するかというとイチジクコバチが信じがたい形で介在するとのことです。必ず一匹は実の中に残るとのことです。ただ、イチジクコバチのいない日本のイチジクは自家受精するタイプなので、実の中に蜂とかが残ることはありません。

アダムとイブの時代からイチジクは「知恵の木の実」と呼ばれ、日本には江戸時代にポルトガルから九州の天草に入ってきたとのことです。

一日、一個ずつ熟することから「一熟」となり、「イチジク」に変化したという説もあります。

ところで、イチジクといえば「浣腸」を連想する人が多いと思います。これは形がイチジクの実に似ていることよるものと思いますが、乾燥させたイチジクの実は緩下作用があるとのことですから、興味深いです。

日本で初めて栽培に成功した兵庫県・川西市は現在も日本一の生産量であり、ジャムやワインも作られています。毎年、8月中旬には品評・即売会が開かれるとのことです。