NO.179
ルリヤナギ
9月26日
「耳なし芳一のはなし」など日本の伝説や幽霊話に題材をとった怪奇文学で有名な小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、英語教師として島根県の松江に住んでいたことがあります。松江城のお堀脇にある「ヘルン旧居」(ヘルンはハーンの別名)が残っていて、多くの観光客が訪れます。夏から秋の花の少ない時期にここを訪れると、紫色の花をつけるルリヤナギが咲き、印象的です。
日本を愛し、日本に帰化した小泉八雲は明治37(1904)年9月26日に亡くなっています。
ところで、9月26日は「大腸を考える日」とある食品メーカーが定めています。私自身は戦後生まれなのですが、小さいころから胃腸が弱く、正露丸を愛用してきています。あの独特な臭いが嫌いなのか家内からは正露丸大明神の信者みたいだとあきれられています。その主な成分はブナの木から蒸留された木クレオソートで、樹木由来の薬とのこと。勿論、古い名前は日露戦争時代につけた“征露丸”なのですが、国際的配慮の後、ある企業が正露丸として商標登録しました。しかしこれは一般名となっているとして最高裁は商標登録を取り消す決定を1974年出しています。