あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.53

リンネソウ

5月23日

植物・動物から菌類、化石に至るまで学名はすべてスウェーデンの博物学者・カール・フォン・リンネが考案した二名式命名法に依っています。属名と種照明をラテン語で表現するもので、たとえば、ヤブツバキはCamellia japonica (日本のツバキ)、人類は Homo sapience (知恵ある人)となります。

そのリンネは「植物分類学の父」と呼ばれていますが、“私の花”と言っていたとても好きだった花のリンネソウには自ら Linnaea borealis (北方のリンネ)と命名したといわれています。確かに、リンネソウを手に持つ自身の肖像画もありますし、リンネソウをあしらったコーヒーカップを中国に注文したというエピソードがあるようです。

リンネソウは、スイカズラ科の小低木で、北欧だけでなく、日本の山岳地帯にもちょうど高山植物的に自生しています。メオトバナという別名があるように一つの花枝の先が二つのに分かれ、釣鐘型のピンクの花をつけます。

植物・動物学に大きな貢献をしたリンネは1707年5月23日に誕生したことから、この日の誕生樹をリンネソウとしました。

ところで筆者の誕生日も実は本日、5月23日になります。名前が椋(むくのき)ですから、むくのきの誕生樹の日ならよかったのでしょうが、偉大な「植物分類学の父」と同じ誕生日だったことで、名誉をいただいて喜んでいます。

※2021年3月7日修正

 

文:椋 周二