NO.64
ベイマツ
6月3日
1853年6月3日にペリー司令官率いる黒船が浦賀沖に来航し、長く鎖国をしていた江戸幕府が開国をするきっかけとなりました。“泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四はいで夜も眠られず”という狂歌が有名です。その時、幕府に献上したもののなかにベイマツがあったのですが、大型船の看板の材料として日本に売り込むためのものだったと言われています。
米国に原産のため、略称「ベイマツ」と呼ばれ、アメリカトガサワラという名前もあるようです。マツというよりヒノキ科のサワラ(椹)の一種のようです。
針葉樹の高木ですから、木材としての利用価値が高く、住宅では重量感のある梁や柱として使われます。
約30年前になりますが、円高や日本の住宅建設コストが高いこともあって、米国が木材の日本への輸出拡大を図ろうとしていた頃、私自身は建設コストを下げる建設省の担当だったのですが、馬場理事長が読売新聞の記者で、取材を受けたことがあります。それ以来のお付き合いになります。