あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.293

フリソデヤナギ

1月18日

 

明暦3(1657)年1月18日に出火した明暦の大火は江戸の6割が焼失し人口の3分の1の10万人が焼死したとも言われています。戦争を除外した災害としては世界3大火災とも言われているとか。この大火は恋患いで死んだ娘の遺品の振袖が火元になったことから「振袖大火」といわれています。

その出火元の本妙寺境内で発見された柳のアカメヤナギは大火の古事からフリソデヤナギと名付けられたといいます。

振袖大火の後、幕府は災害復興を推し進め、この復興特需で多くの人がかかわることになる訳ですが、人々の食生活にも大きな変化があったとのことです。腹が空いては戦ができぬではないですが、それまでの食生活では1日2食だったようですがこれでは間に合わないこともあり、この頃から我が国の1日3食の習慣ができてきたといいます。併せて、食事のスタイルも簡単で素早く食べる、いわゆるファーストフードが流行り出したとのことです。天秤棒を担ぐような形態や屋台のような形態が出てきたのもこの頃からだという説もあります。そして、そこで提供されるのは、現代でもおなじみの蕎麦、天婦羅、ウナギのかば焼き、握りずしといったいわゆる外食がこの頃から流行り出したとのことです。

コロナ禍で出前やテイクアウトが流行していることと相通じるものがありますね。