NO.286
ヒマラヤスギ
1月11日
七十二候ではこの頃、小寒の「水泉動く」とされていますが、地中で凍っていた泉が動き始めるころということだそうです。凍った氷の下でも凍らずにいるコマイという魚は、この頃、旬の魚です。名前からして寒そうな氷下魚(コマイ)は、寒海(カンカイ)とも言われているようです。氷下魚という字のごとく凍てつく北海道東部では氷に穴をあけて釣るそうで、ちょうどワカサギ釣りのようなものなのでしょうか。その方法以外に、氷を割って網を仕掛ける「氷下待ち網漁」で獲るとのことです。この時、氷上で行われる獲れた魚の仕分けをオジロワシなどが狙っている風景が見られるそうです。そういえば、タンチョウヅルで有名な北海道・鶴居村の丹頂鶴の餌やり場で、生魚が撒かれるとオジロワシとタンチョウヅル餌の奪い合いが見られました。タラ(鱈)の仲間の氷下魚の食べ方としては、内臓に寄生虫がつくことがあるので刺身で食べることはないようですが、一夜干しを焼いたものは何とも言えないくらい美味しいもので、お酒の肴にはもってこいですね。干物はカチンカチンに硬く、金づちで叩いてから焼いたものでないと食べられないらしいです。
「氷下魚釣る焚火の後に焚火して」(横山いさを)
1月11日はヒマラヤで有名なネパールの国家統一の日に因んで、ヒマラヤスギにしていますが、マツ科の樹木なのですが、葉がスギに似ていることからヒマラヤスギとなったようです。