NO.295
ヒカゲツツジ
1月20日
1月20日は「二十日正月」と言われていますが、1~3日までの三箇日、4日の仕事始め、7日の七草粥、15日の小正月・女正月と続く正月の行事・風習もこの日をもって終了するのでしょうか。
全国各地で独特なお祝いの仕方があるようで、この日で正月用の魚を食べてしまい、残った頭や骨で団子や鍋などのご馳走を作って食べたことから「骨正月」とも言われています。その食べる魚も色々あって、鮭、鰤、鰯、鮒とか地域性があり、大体、大根などの煮物や鍋料理が多いとのこと。西日本の一部では麦とろろを食べるということですが、正月料理を堪能してお腹周りが気になる人も多いと思うので、これは良いかもしれません。
また「団子正月」をする地方もあるようで、これはミズキ(水木)やヤナギ(楊)などの木の枝に紅白のお餅を団子状したものを室内に飾り付け、1月20日頃からの大寒のこの時期、寒い冬を明るくすることをからきているとのことのようです。
1月20日の誕生樹はヒカゲツツジにしていますが、シーボルトにこの木のことを紹介した伊藤圭介(日本で最初の理学博士)の命日に因むもので、学名にもRhododendron keiskei と彼の名前が付けられています。
「ものがたき骨正月の老母かな」(高浜虚子)