NO.12
パンノキ
4月12日
4月12日の誕生樹をパンノキ(麺麭の木)にしていますが、これはこの日が「パンの記念日」になっているからです。
今からおよそ180年前の天保13(1842)年4月12日に、幕府内にあって改革派であった伊豆国韮山代官の江川太郎左衛門が初めてパンを焼かせて、「兵糧パン」としたことから、この日が「パンの記念日」とパン食推進協議会が定めたことによります。併せて、毎月12日を「パンの日」としています。「兵糧パン」としたのは軽くて、いつどこででも食べれることからでしょうか。
ちなみに、我が家では家内がパン派、私がコメ派なのですが、一応、亭主を立てていてくれて、週一回のパンの朝食です。でも日本ではパンの消費量は国際的に見ても多くないようですが、種類は世界でも最も多いのではないでしょうか。
それで、パンノキは日本では植物園の温室でしか見られないと思いますが、果肉にサツマイモに似たでんぷん質を多く含み、太平洋の島々では重要な食料、主食になっており、そこから英語名で“Bread Fruit”、日本で「パンノキ」となったのでしょうか。
文:椋 周二