NO.23
バラ(赤)
4月23日
4月23日はスペイン・カタルーニャ地方の守護聖人サン・ジョルディを祝うお祭りの日です。男性は好きな女性に赤いバラを贈り、女性は男性に本を贈る習慣があるということで「本の日」とされているそうです。バラと本をプレゼントし合うというのはなかなかしゃれています。こうしたことを背景にして、スペインからの提案によりユネスコが4月23日を世界図書・著作権デー、つまり「世界本の日」としたとのことです。
バラと言えば、浜口庫之助作詞・作曲の『バラが咲いた』を思い出しますが、
このバラは真っ赤なバラで、“淋しかった 僕の庭が 明るくなった”と言います。この歌はサンテグジュ・ぺリの『星の王子さま』からインスピレーションを得てのことのようです。
キツネから”かんじんなことは、目に見えないんだよ“、”めんどうみた相手には、いつまでも責任があるんだ“、だからバラの花との約束をまもれと諭されるのでしょう。
そして、赤いバラと言えば有名な加藤登紀子の『百万本のバラ』がありますが、なかなか情熱的な歌詞です。
「薔薇園のすべての薔薇を捧げたし」という俳句を遠藤若狭男さんが作られているのですが、バラは男性から女性に捧げるものなんですね。たまには、家内に赤いバラでもと思わないではないのですが・・・
文:椋 周二