NO.333
ハンノキ
2月27日
小林一茶の「はんの木のそれでも花のつもりかな」という俳句はハンノキ(榛の木)の花の特徴をよく表しているなというぐらい、ハンノキの花はユニークです。
まだ春も浅い多くの草木が芽吹く前の頃、暗褐色の細長い房が垂れているのが雄花、その上というか幹に近い方に暗紅色の小さい雌花がつきます。雌花は目立たないのですが、雄花は5,6本まとまって垂れていて特徴的で、何か大きな細長い蓑虫が垂れ下がっているのかなと思う感じです。とても花とは思えないです。雌雄同株の風媒花でスギ花粉のようにアレルギーになることもあるようです。耐水性があり、水田脇に植えられて稲のハゼ掛に使われたり、公園の池の周辺によく植えられるようです。
〇 林泉は富士の伏流榛咲ける (轡田進)