NO.49
ハコネウツギ
5月19日
ハコネウツギは、スイカズラ科タニウツギ属の日本原産の落葉中高木で、5月中旬頃から咲く花は初めは白いが、次第にピンク、そして赤紫色と変化します。それが花毎に変化し、全体として見ると3つの色が同居することになり、なかなかきれいです。そうしたことからか、花言葉は“移り気”とのことです。
漢字では「箱根空木」と書くのですが、箱根に自生しているわけではなく、箱根にも多く自生する同じ仲間の「二色空木」と取り違えられたのではないかと言われています。
学名はWeigela corzeesis (朝鮮半島のタニウツギの意)となっていて、日本原産ですからこれも誤解されたようです。「二色空木」の学名は、Weigela decora (美しいタニウツギの意)ですから、いっそのことこちらにした方がぴったりするのではないかとも思います。
文:椋 周二