NO.243
センダン
11月29日
「枕草子」に5月5日に必ず花を咲かせるので大変、面白いとある「楝(あふち)」はセンダンのことです。「栴檀(センダン)は双葉より芳(カンバ)し」のセンダンは、白檀(ビャクダン)科の木で、このセンダンとは異なります。
それでは何故、センダンと呼ばれようになったのでしょうか?
大津市に通称、三井寺と呼ばれる園城寺があります。ここの守護神の鬼子母神に千個の団子をお供えするという“千団子祭り”がありますが、秋になると卵型の1センチ程度の丸い実をそれこそ鈴生りにつける様子から千の団子ということから来た名前だという説に説得力があります。
センダン科の落葉高木で、花は比較的地味な薄紫色ですが、なんとなく品のいい感じがします。
餌の少なくなる冬にはヒヨやツグミたちの格好の餌になります。
子供の頃、センダンの実を仕掛け罠に置いて何度もトライしてみたのですが、一度も鳥を獲ることができませんでした。
〇 栴檀の万の実揺れる戦没日(大立しづ)