NO.148
シモツケ
8月26日
今の栃木県の下野（しもつけ）の国が産地であるということから、シモツケと名付けられたということですが、日本各地、そして中国西北部などに分布しています。
バラ科シモツケ属の落葉低木で、学名はSpiraea japonica（「日本のシモツケ属」の意。）です。シモツケソウと区別して、木下野とも呼ばれています。
また、俳句の季語では「繍線菊（しもつけ）」と書いたりされます。これは中国の戦国時代に『繍線』という少女がいて、戦いで捕らわれの身になった父親を助け出そうと男装して近づくも既に父親はこの世を去っていて、父の墓前にあった花を持ち帰ったということから名付けられたといいます。
春に白い花を咲かせるコデマリと同じ属の樹木ですが、花の少ない真夏に赤い小さな花がまとまって枝先に咲き、和ませてくれます。