NO.359
シデコブシ
3月25日
21世紀に入って最初の万国博・愛知万博は、2005年3月25日から半年間、愛知県の東部丘陵地で開催されました。当初、瀬戸市の海上の森で計画されていたのですが、「自然保護か開発か」で揺れ、大きくその計画が見直されました。海上の森を含む東部丘陵地を代表するシデコブシは絶滅危惧種にも指定されていて、結果的に自生するシデコブシは一本も伐採しない計画に変更されました。
シデコブシは、「自然の叡智」をテーマにして紆余曲折のあった愛知万博のシンボル的な存在となったといえます。
モクレン科のシデコブシは、花びらが神社などで注連縄(しめなわ)に垂らされる四手(シデ)に似ていることからこの名前になったといわれています。
花の色が淡いピンク色で、何とも可愛らしい感じがします。
『踏み分けて出会し海上のシデコブシ』は、まだ工事の始まる前に会場予定地を歩いた際の俳句です。