NO.339
サンゴジュ
3月5日
3月5日は語呂合わせから「サンゴの日」になっていることから、この日の誕生樹はサンゴジュ(珊瑚樹)にしました。
スイカズラ科の常緑中高木で、6月頃、白い花が枝先にまとまって咲きます。初秋頃から房状に真っ赤な実をつけ、それを海のサンゴに見立てられてサンゴジュと名付けられたということです。
この「サンゴの日」は世界自然保護基金(WWF)ジャパンが、サンゴそのものやサンゴが生き続けられるような海の環境を大事にしようということで1996年に制定したものです。
海のサンゴは一見、海中の樹木のようですが、実はサンゴ虫という動物の群体で、生き物の部分とサンゴ虫の死骸の堅い部分から成っています。その増え方も有性生殖と無性生殖のふたつの方法により増えるとのこと。産卵をして増えるとともに自分自身が分裂してクローンで増えるというユニークな生き物です。
日本では沖縄県を中心に珊瑚の保護活動が行われていますが、恩納村ではちょうど植樹をするようにクローンでサンゴの苗を育て、海中に植え付けて繁殖をさせようとする取り組みも行われているとのことです。ちょうどサクラを接ぎ木で増やしたり実生で増やしたりするのと似ていますね。