NO.221
サザンカ
11月7日
およそ11月7日からは「立冬」ですが、それをさらに3つに分けた最初の候は「山茶始開」で”サザンカ(山茶花)が咲き始める”という意味です。サザンカは日本に冬を知らせる花です。
童謡「たきび」の2番に「さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだおちばたき」とあります。
サザンカの学名は、Camellia sasanqua と日本の名前が使われているように、日本原産の樹木です。ツバキ属の樹木ですのでツバキとの区別がむつかしいですが、ツバキは花びらが根元でくっついていて花ごと散るのに対してサザンカは花びらごとに散るとい点で見分けられます。また、花の時期はサザンカが初冬からでツバキは晩冬からという違いがあります。サザンカは花の少ない冬に相当長期間花をつけ、日本の冬を代表する花です。また、カンツバキとも似ていますが、サザンカは高木であるのに対してカンツバキは低木という違いがあります。
サザンカは控えめでほとんど認知されていませんが、花の香がいいことから、香に敏感なチャ(茶)畑の近くに植えられることがあるといわれています。