NO.326
クマザサ
2月20日
パンダなどのクマがよく笹を食べているイメージが強いせいか、クマザサのことを熊笹と書かれることが多いですが、元々は”隈笹”です。大きな葉のクマザサは、冬を越える時に縁の方が枯れて白くなり、それがあたかも歌舞伎の隈取りを連想させることから名付けられたとのことです。
殺菌効果もあることから握り寿司やお刺身の受けによく使われますが、そうした笹は隈がありません。まだ越冬していない若い笹を使っているのでしょう。
大変生命力のある植物で数十年の寿命があり、葉には葉緑素や多糖類を多く含み、健康食品などとしても活用されているんですね。
食べ物との関係では何といっても、鮨飯を笹の葉でくるむ笹寿司で、クマザサの生産地との関係があるのかわかりませんが、石川県、富山県、新潟県にそれぞれに特色のある笹寿司が有名ですね。
ちなみに、2月20日は将軍・徳川家康が江戸城に招いた諸大名の前で出雲阿国が歌舞伎を演じたことから、「歌舞伎の日」とされたということです。