NO.126
カラマツ
8月4日
北原白秋が大正10年8月4日、軽井沢の近くの星野温泉での芸術教育夏期講座の講師で出席した折、「落葉松」を発表しました。この星野温泉は今、リゾートホテルを全国展開している星野リゾートの代表の先々代が開業したもので、白秋の他に与謝野晶子、若山牧水らの文豪が多く訪れています。
「からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。からまつはさびしかりけり・・・・」。
日本で唯一の落葉針葉樹で、冬は落葉しますが、5月ごろ出る新芽はキクの花状で柔らかいのですが、幹にはトゲがあるので注意が必要です。漢字では、「唐松」とも書くので、中国原産かと思いきや、日本原産です。中国画によく描かれる松に似ていることから名づけられたといいます。
「・・・浅間嶺にけぶり立つ見ゆ。からまつのまたそのうへに。」というフレーズも好きなフレーズです。