NO.298
アオモリトドマツ
1月23日
2020年の全国学校給食甲子園の最優秀は、石川さゆりの『津軽海峡冬景色』の歌詞の“北のはずれ・竜飛岬”のある青森県外ヶ浜給食センターでした。献立は、黒舞茸ごはん、青森シャモロック味噌バターソテー、みちのく山菜のごまあえ、風太鼓汁にリンゴと牛乳とすべて地場産材を使っていました。黒舞茸は町内の社会福祉施設で作られたもの、青森シャムロックは特産品のガーリック粉末で育てられた県畜産試験場で開発された鶏肉、そして風太鼓汁は地場の海のもの・山のものを使った汁物で風の街の太鼓をイメージしたといいます。いずれも美味しそうなメニューで、町全体で学校給食を考えているというのが伝わってくるものでした。ここに添えられている栄養教諭の長沼さんの文章には、『食育の神様』に励まされながら学校給食に40数年携わってこられて、給食を食べて大きくなった子供さんたちからも今もって先生の給食を食べたことを思い出すと言われているとありました。寒さ厳しい津軽海峡の町でおふくろの味のようなあたたかな学校給食を作り続けているんだなと思いました。
この日の誕生樹はアオモリトドマツ(青森椴松)は日本固有種で、青森県の八甲田山辺りが北限で、雪に強く、蔵王の樹氷もこの木だとのこと。新田次郎の「八甲田山死の彷徨」のモデルとなった雪中行軍もアオモリトドマツの中で行われたのでしょうか。1月23日は「八甲田山の日」です。