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- 2025年 第20回大会
- 食育授業コンテスト
20th contest 第20回大会について
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東京都代表の菅田望先生が最優秀賞を獲得 都市化で姿を消した伝統野菜を7粒の種から復活
今年9回目を迎え22人が出場した食育授業コンテストは、AI(人工知能)とICT(情報通信技術)の急進的な進展を取り入れた学校栄養士(栄養教諭、学校栄養職員)のスキルが飛躍的に上昇し、審査委員を泣かせる大激戦となりました。
その中で大都会の歴史の変転の中からよみがえった唐辛子を食材に、子どもたちを引き込む授業を展開して見事、最優勝賞(キッコーマン賞)を獲得したのは、東京代表(東京都新宿区立西戸山小学校)の菅田望・学校栄養職員でした。男性栄養士が頂点に立ったのは初めてです。内藤とうがらしの歴史と江戸野菜
授業で菅田先生が取り上げたのは、東京に伝わる伝統野菜「内藤とうがらし」でした。冒頭から終始、子どもたちに語りかけるような調子で進められた授業は、審査委員から「引き込まれる語り口」として高く評価されました。
このとうがらしは、江戸時代の内藤新宿で、「内藤とうがらし」として親しまれ、そばの薬味として大人気でした。しかし時代の変遷によって東京の野菜が徐々に姿を消していきました。
そこで内藤とうがらしの復活を目指した地元の成田重幸さんたちは、「7粒の種」から懸命に苗を育てながら代を繰り返して育成を実現し、復活にこぎつけました。成田さんたちの取り組みと、児童たちが総合学習で実際に話を聞いた体験と結びつけ、給食委員会の児童が説明役を担う場面を取り入れました。子どもたち自身が主体的に伝えようとする姿勢が、聞き手の興味をさらに引き出しました。内藤とうがらしの「辛さは控えめで、うま味と香りが強い」という特徴をクイズ形式で提示し、その魅力を自然に理解させる構成も高く評価されました。「農地ゼロ」からの食育授業
授賞後、菅田先生は「内藤とうがらしをもっと身近に感じてほしいという思いで授業を作りました。子どもたちの協力にも助けられました」と語りました。
「農地ゼロ」とされる都心部の大繁華街の新宿で、食の文化と食育活動を見事に結びつけた授業は、食育活動の未来に新たな可能性を示すものとなりました。最優秀賞を授与され賞状を見せて喜ぶ菅田先生
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