食のこばなし

レモン

NO.115

レモンのようにさわやかに

レモンが日本人の食生活に入り込んできたころ、「レモンのようにさわやかに」というキャッチコピーがはやりました。

いまでは、日本人の食生活にすっかりなじんだレモンであり、さまざまな料理に添えられています。揚げ物には、たいてい添えられています。ステーキや焼き魚にも出てきます。軽く絞ってふりかけて食べると、爽やかな味わいと共に栄養素を摂取する満足感を与えてくれます。

昔、アメリカの化学者で1954年にノーベル化学賞を受賞したライナス・ボーリング博士が来日したとき、記者会見に出たことがありました。ボーリング博士はそのとき、ビタミンCを摂取すると風邪にもかからずがんにもなり難いという健康法を主張しており、ビタミンCが豊富なレモンがお勧めという話でした。

ボーリング博士は、ビタミンCの健康法で1962年にノーベル平和賞を受賞していましたが、こんな業績で平和賞を受賞したのは異例でした。

 

クエン酸の名前の由来

レモンはさまざまな食べ方がありますが、筆者が好きなのはレモンスカッシュ、ジュース、レモネードなどの飲み物です。紅茶にレモンの薄切りを浮かべるレモンティも爽やかですが、筆者はどちらかと言うとミルクティが好みです。

レモンは別名「くえん」とも言われたようで、レモンの爽快な酸味成分のクエン酸の名前の由来になっているようです。

レモンの原産地はインドとされています。レモンは10世紀ごろインドから地中海沿岸に広がりましたが、気候が温暖で降雨量が少なく冬には霜が降らない土地でないと育ちません。主産地であるイタリアのシチリア島やアメリカのカリフォルニア州は、この気候にピッタリです。

日本では冬が寒いのでレモンは育ちにくい国であり、アメリカからの輸入に頼っています。輸入レモンでは残留農薬が大きな問題になり、輸入が激減したときもありました。この農薬は収穫後に害虫駆除や鮮度保持のために使われていたようです。その取材で、東京湾晴海ふ頭にレモンを積んだアメリカの貨物船を取材に行った事もありました。

輸入業者の許可を得て船にびっしり積まれているレモンの写真を撮影していたら、ポパイのような船員が飛んできて「誰の許しを得て撮っているんだ」と怒鳴られたことがあります。アメリカ側もピリピリしていました。

 

ビタミンCの代名詞!

レモンはビタミンCが豊富です。レモン1個に含まれているビタミンCは、約50ミリグラムと言われています。だからレモンはビタミンCの代名詞に使われるくらいです。「レモン1個分のビタミン」などと表現されます。

ビタミンCが豊富なので、しみ、そばかすの予防になり皮膚を美しくするといわれています。スポーツの後の疲労回復にも効果があるそうです。クエン酸が多いことから、体内の疲労物質を分解し血圧を下げるからです。老化防止に役立つビタミンB1も豊富です。

レモンの栄養価が分かっていても、絞り汁をそのまま飲むのは酸味が強くてとても無理です。しぼり汁に蜂蜜を加え、熱いお湯にして飲むと風邪の予防にも効果的という説もあります。ただし、これには効果は期待できないという説もあるようです。

ビタミンの含有量は、ユズやグレープフルーツよりも少ないのですが、柑橘類の中ではトップクラスです。ビタミンCは解毒作用があるので、肝臓の働きを助けます。

 

異なるイメージ

洋菓子にも広く利用されています。ケーキ、レモンパイ、レモンクッキー、シャーベットなどで、糖漬けにしたレモンピールにしてお菓子作りの材料にもなっています。

女性のヘビースモーカーが、こんなことを言っているのを思い出します。タバコのヤニで黄色くなった指先をレモンでこすると消えるということです。ついでに爪を磨くと光沢も出るし、お風呂に入れたレモン風呂も美容にいいそうです。

日本でレモンは爽やかでフレッシュなイメージがありますが、日本と海外では異なるようです。国によっては、「レモンのような女性」は意地悪い、いやな人という意味だと教えられました。アメリカの中古車業界で、レモンカーは不良中古車を指す隠語になっているようです。

文:ばばれんせい 絵:すなみゆか

 

 

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